桐光学園16強進出! 継続試合も「学校に戻り対策を練った」法橋が投打に活躍、スクイズ失敗直後にタイムリー「なんとしてもカバーしたかった」【神奈川大会】
<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:桐光学園 4-1 川和>◇17日◇4回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場 【一覧】夏の神奈川大会 ベスト16進出校 桐光学園が川和に4対1で勝利。天候不良のため6回から再開した継続試合で終始主導権を握ってベスト16進出を決めた。 前日の試合で左すねに打球が直撃していた法橋 瑛良投手(3年)は、8回途中まで力投を続けた。多少の痛み残す中でも、「4回しかない中で、1イニングごとにタイブレークだと思って勝負しました」と気持ちを前面に出し、前日と合わせて6回1/3で1失点と役割を果たした。 継続試合で一日空いた時間は学校に戻り、録画したテレビを見てチームで対策を練った。「(前日の対戦で)川和打線は真っすぐに強く、ボール球もしっかり見極めてくる印象でした。この日も映像を見た時よりも強く感じましたが、自信のある直球とカットボールでどのように打ち取るかを考えながら投げていました」と、冷静さを保ちながら相手打線に反撃の隙を与えなかった。 この日は打撃でも1点差の8回に自らを援護する2点適時三塁打を放ち、塁上で飛び切りの笑顔を見せた。直前の球でスクイズ失敗に終わったが、「ミスした後でチームの力になりたかった。形は汚くてもいいので、なんとしてもカバーしたかった」と右線へ運び、貴重な追加点をあげた。 ミスをしても怯むことはなかった。ミスをした直後に結果で取り返すことができたのも、指揮を執る野呂 雅之監督の教えが浸透している証拠だ。 「他人に頼るのではなく、どれだけ自分でカバーできるかということを教えられてきました。どんな形でも点が入ればいいなと思っていました」 エースの貪欲な姿勢に野呂監督も、「スクイズを失敗しても、その後に下を向かず打ってくれた。結果的にはスクイズよりも良かったので、勝負事というのはそう言うものなのかもしれないね」と話していた。 18日はベスト8進出をかけて湘南工大附と対戦する。継続試合の2試合に続いて3連戦となるが、「いつでもいけるように準備します」と2012年以来の甲子園出場を目指し、腕を振る覚悟だ。