森永卓郎 闘病から復活したら「東京ドームで歌いたい!」
黒木)「最後まで戦う」とおっしゃっていますから、戦うことが楽しいのでしょうね。生きがいにもなるし。 森永)いまでもテレビからは限りなく干されていますが、ラジオはいいですよ。テレビでは本当のことは言えません。ラジオは日本の最後の自由な言論空間なのです。 黒木)でも、自由な言論空間でなければいけないですよね。 森永)そうです。 黒木)いま、いちばん楽しいことは何ですか? 森永)ニッポン放送の仲間が、私が無事生還して番組レギュラーに戻れることになったら「モリタク歌謡祭」をやってくれることになっているのです。実は去年(2023年)の6月に『垣花正あなたとハッピー!』の番組15周年イベント(『垣花正あなたとハッピー! おかげさまで15周年 大感謝祭!! ~あやういデカ~』)が東京国際フォーラム・ホールAであったのですが、そこで歌ったのですよ。 黒木)おおー! 森永)4000人を前に歌ったら、すごく気持ちよくて、そのあとニッポン放送の社長に「次は東京ドームでやりたい」と言ったら、社長が無口になるという事件があってですね(笑)。 黒木)(笑)。 森永)でも東京ドームは無理にしても、フルコーラスを歌いたくて、10曲ぐらいだったら歌えます。 黒木)おお、すごい! 10曲? 森永)黒木さんのように上手くはないのですが、「下手でも楽しいのだ」ということを世間に伝えたいのです。みんなで歌おうぜ! Let’s sing!……すみません、滑ってしまいましたね。 黒木)……Let’s singですね(笑)。歌いましょう、みんなで。
森永卓郎(もりなが・たくろう)/経済アナリスト ■1957年生まれ。66歳。 ■1980年に東京大学経済学部を卒業したのち、日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局等を経て、1991年から三和総合研究所(現:三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング)の主席研究員を務める。 ■90年代から経済アナリストとして数多くのメディアで活動。2003年には著書『年収300万円時代を生き抜く経済学』がベストセラーに。その鋭いコメントやわかりやすい解説が注目を集め、人気を博している。 ■2006年からは獨協大学教授に就任。 ■専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済。その他に、金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。 ■ミニカーなど、さまざまなコレクターとしても有名で、自身のコレクション約12万点以上を展示する博物館「B宝館」も運営している。 ■2023年12月27日、ステージ4の膵臓がんであることを公表。入院して治療を受けていたが、現在は退院。 ■2023年5月には『ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト』を出版。