子どもや外国人を阻む「漢字の壁」、読書の世界広げる「ルビ」普及に取り組むネット証券創業者 私財1億円で財団設立、無料ソフトを年内配布
▽財団の活動は2年の期限付き、良書のルビ付き再版も期待 ほかにも出版社に書籍にふりがなを付けた本を出版するよう働きかけるほか、良書にふりがなを付けて再版することも求める。選書の専門家へもアプローチし、書籍の売り上げ増につながるようなキャンペーンができないか模索中だ。 ルビ財団は2年をめどに活動する。松本さんは「集中して短期的に結果を出す」と意気込む。 松本さんはルビ財団の活動を巡り、手応えの一方で「『ルビは格好悪い』という人も3~5%程度いる」と感じている。出版社にとっては、ふりがながあることで旧来の読者が離れるとの懸念があるという。 松本さんは2023年10月に資本市場に関する著書を出版予定で、全ての漢字にふりがなを振って準備を進めている。「興味を持ってくれる小学生がいるだろうし、金融に興味を持つ人がその中から生まれてほしい」と期待を寄せる。