もう悲惨な事故は見たくない! 車内の子ども置き去り事故から身を守るため「子どもに教えておきたい」こと5つ
毎年発生する子ども絡みの痛ましい事故への対策とは
暑さが続く時期になるたびに、駐車車両に子どもが取り残されてしまう痛ましい事故が発生してしまいます。JAFユーザーテストでは、外気温31.4度の日にミニバンの車内をエアコンで25度に調整したあと、エンジンを切って停車し、車内温度がどのように上昇していくのかを検証。すると熱中症の危険度を示す暑さ指数は停車後わずか10分で警戒レベルに達し、21分で厳重警戒レベル、41分で危険レベルに達してしまう結果となりました。 【画像】万が一にも子どもの車内置き去りが起きたときのために子どもに教えておきたいこと こんな状態の車内に子どもを置き去りにすることは、絶対にしてはならない行為です。すぐ戻るから、眠っているから、買い物などの際に子どもを連れていくと大変だから、などという勝手な理由で置き去りにするのは、言語道断です。 ただし、人間は誰しもうっかりミス、思いもよらないミスを犯してしまうもの。普段ならちゃんと確認するのに、焦っていたり悩みごとがあったり、追い詰められていたり、風邪で頭がぼーっとしていたり、といったさまざまな要因によって、なぜか一緒にいたはずの子どもの存在を忘れたり、いないことに気がつかないことも起こってしまうのです。 そんなとき、少しでも命が助かる可能性を高めるため、子どもが自ら助けを求める、周囲に異常を知らせる方法を知っていることと、行動を起こせるようにしておくことは、とても重要です。0~1歳程度の子どもには難しいかもしれませんが、2歳くらいからの子どもには、何度も教えれば、イザというときに思い出して、行動することができる可能性はあります。今回ご紹介する方法のうち、どれかひとつでも、ふたつでも、子どもに教えておくことをおすすめします。 まずひとつめは、鍵がロックされている状態からアンロックできるかどうかを試します。あまり幼い子どもには難しいかもしれませんが、アンロックのボタンやスイッチの位置、ミニバンならスライドドアの開閉ボタンなどを操作することで、セキュリティシステムがかけられているものなら、その種類によっては車両が異常を検知し、警報音やクラクションが鳴って周囲に知らせてくれる可能性があります。 ただ、ここで注意したいのはドアが開けられたとしても、いきなり車外に出ず、まずは大声で「助けて!」と叫ぶこと。ドアが開けば通気性が確保でき、熱中症のリスクは少し低くなります。なるべく日陰になるところで大人の助けを待つか、周囲の交通に気をつけて近くの大人に助けを求めにいくか、それは子どもの年齢などによってよく話しあっておくといいでしょう。また、ロックボタンやドア開閉ボタンを押すのは緊急時だけで、普段は自分で触ってはいけないことも教えておく必要があります。 もうひとつ、セキュリティシステムがかけられている車両の場合は、シートの上で飛び跳ねると車両が異常な動きを検知し、警報音やクラクションが鳴る場合もありますので、ミニバンなど室内高のある車種ではそれもひとつの方法です。