川崎は柏とドロー…MF脇坂泰斗が今季4点目の先制ゴールも追いつかれる
◆明治安田J1リーグ第16節 川崎1―1柏(25日・U等々力) 川崎が前半30分にMF脇坂泰斗のゴールで先制したが追いつかれ、柏と引き分けた。連敗を2で止めたが、3試合ぶりの勝利はならなかった。 川崎は2連敗中に8失点と守備の立て直しが急務だった。だが立ち上がりは川崎の右サイドを柏MFマテウスサビオを中心として、FW木下康介とFW細谷真大をターゲットにした攻撃を受ける苦しい展開。決定機こそ作られたなかったものの、ゴール正面でブロックするなど何とかしのいだ。 そして前半30分にチャンスをものにした。右スローインからFW家長昭博が縦に入れた浮き球のパスをFWゴミス落とすと、MF脇坂泰斗が受けた。そして、MF遠野大弥とのワンツーで再び脇坂が受けると、勢いそのままに右足で今季通算4点目となる先制ゴールを決め、1点リードで前半を折り返した。 後半8分には7試合ぶり先発のGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)が魅せた。フリーでシュートチャンスに入ったFWに詰めて得点機を阻止。大きな仕事にU等々力の川崎サポーターからは大きな歓声が沸き起こった。 だが同14分に追いつかれた。MF遠野大弥のファウルで警告を受け、右FKとなると一度ははね返したが、再び放り込まれゴール前の混戦でFW木下に決められて追いつかれた。すると一気に逆転を狙う柏の勢いを受けてディフェンスラインも下がり気味となった。 鬼木達監督は右サイドバックにDF瀬川祐輔に代えて、ファンウェルメスケルケン際を投入したほか、FWエリソンらフレッシュな攻撃的選手を途中起用。再び押し返す時間も作れた。そして後半アディショナルタイム。左FKからDFジェジエウが競り勝ってヘディングでゴールネットを揺らし劇的な勝利を収めたかと思われたが、VARの結果オフサイドと判定された。
報知新聞社