年末年始にやれば差がつく! お金の健康診断としての「キャッシュフロー表」の作り方
年末年始に家計の見直しをするなら、「キャッシュフロー表」を役立てたい。 キャッシュフロー表を作成することの一番のメリットは、いわば「お金の健康診断」ができることだ。 【全画像をみる】年末年始にやれば差がつく! お金の健康診断としての「キャッシュフロー表」の作り方 キャッシュフロー表の作成方法について、初級者・中級者・上級者に向けた3つのやり方をご紹介する。 年末年始に家計の見直しをするなら、「キャッシュフロー表」を役立てたい。 キャッシュフロー表とは、人生におけるマネープランを表にしたものだ。これを作成すれば、将来の資産状況に見通しをつけることができる。 例えば、定年退職までに老後資金を十分確保しておきたいと考えているとしよう。それならば、毎月の収支が現状のまま継続した場合の資産推移をキャシュフロー表にすることで、定年退職時における金融資産の概算を確認できる。 キャッシュフロー表を作成することの一番のメリットは、いわば「お金の健康診断」ができることだ。身体の健康診断で問題が発覚すれば、通院や体質改善を行うのと同様に、現状のマネープランに問題があれば、今後の対策を考えるチャンスが生まれたと前向きに捉えられる。 とはいえ、難しく考えなくても大丈夫だ。このキャッシュフロー表、実は専門家だけでなく、やり方さえ選べは、誰でも簡単に作成できる。 本記事では、キャッシュフロー表の作成方法について、初級者・中級者・上級者に向けた3つのやり方をご紹介する。
初級者|公的な簡易シミュレーションで、ざっくり作る
さまざまな公的機関にて、キャッシュフロー表を簡易に作成できるサイトが用意されている。作成が面倒に感じる方は、まずはここからざっくり作成してみると良い。公的機関でも多種多様なものがあるが、そのなかから使いやすいものをいくつか紹介していこう。 ライフプランシミュレーター(金融庁) :公的機関のなかでも特に簡易に診断ができるのが、金融庁が公開している簡易シミュレーションだ。質問に沿ってライススタイルの条件を入力すると、貯蓄残高の推移などがグラフで表示され、ライフプランに関する簡易アドバイスも記載される。キャッシュフロー表作りに気後れするなら、まずはこれから試すと良いだろう。 ライフプラン診断(日本FP協会) :日本FP協会が公開している簡易シミュレーションも、簡単でおすすめだ。金融庁のものと同様に、質問に沿ってライススタイルの条件を入力して、貯蓄残高の推移などをグラフで確認できる。 金融庁のものと異なる点は、今後に向けたアドバイスが、より詳細に記載されている点だ。それに関連情報を調べるためのリンク先が記載されている点も見逃せない。キャッシュフロー表作成前から芳しくない結果が想定される場合は、こちらを活用して得られたアドバイスなどを改善の参考にすると良い。 e-ライフプランニング(生命保険文化センター):生命保険文化センターが公開している簡易シミュレーションでは、上記2つと比べて入力項目が多く、作成に手間がかかる。ただ、参考情報として主なライフステージごとのライフプランの試算例およびライフプラン検討のポイントが記載されている点が特徴的だ。キャッシュフロー表作成が面倒に感じる方であっても、これらの具体例を参考にする意味でチェックしてみるのもよい。