ジブリ鈴木敏夫P、宮﨑駿監督の次回作について語る 「もう1本長編」の可能性は
スタジオジブリの鈴木敏夫 代表取締役プロデューサーが、米・アカデミー賞を受賞した宮﨑駿監督の次回作について言及しました。 【画像】アカデミー賞受賞の宮﨑駿監督 鈴木敏夫Pが明かす電話での会話 鈴木さんは15日、愛知・長久手市のジブリパークの新エリア『魔女の谷』(16日オープン)についての取材会に出席。記者から『君たちはどう生きるか』で第96回アカデミー賞・長編アニメ映画賞を獲得した宮﨑監督についての質問が相次ぎました。 受賞後、宮﨑監督と電話で話したことを11日の会見で明かしていた鈴木さん。対面ではなかったことについて、「顔を突き合わせてお互い“良かったですね”なんて、もうこの年になってやりたくない。だから電話でしゃべったんです」と、その理由を語りました。 その後、直接会話もしたそうで、「(アカデミー賞受賞後の)記者会見が終わったあと、ジブリからそんなに離れていないアトリエにいたので、彼にあらためて“おめでとうございました”って言ったら、“お互いさまでしょ”って言われて(笑)。彼としては一緒に作ったんじゃないかと。(会見が)終わったあと気を静めることも必要だから、取り留めのない話をしました」と明かし、「一旦引退を発表して、それを撤回してもう1回取り組んだわけでしょ? アカデミー賞がどうのとか、そんなことまるで考えなかったですよね。(宮﨑監督の)年が年だったでしょ。“最後まで作品を作る上で、そこまでたどり着けたことがうれしい”、そんなことを話しました」と、宮﨑監督の心情を代弁しました。
■宮﨑駿監督の次回作 “雑談”がキーポイント
さらに、宮﨑監督の次回作への展望についての質問も。鈴木さんは「映画には長編と短編がある。いきなりもう1本長編というのは、現実性をリアルには考えられない。だとしたら、半分遊びなんですけど、“短編だったら何が必要なんですかね?”と僕のほうから持ちかけましたね。そういう雑談をしていると、“ひょうたんから駒”で何か生まれるときがある。今それをやっている最中です」と、次回作に向け、アイデアを探っている状況であることを明かしました。