車道なのに車が入れない!?信号機で入口を塞がれた謎の一方通行道路…東京都にある奇妙な道の歴史を解明!
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る道マニア歴20年の石井良依さんと、東京・埼玉にある奇妙な道"奇道(きどう)"を巡ります。
車道なのに車が入れない!?信号が阻む東京の奇道
石井さんと一緒に旅をするのは、功徳院(くどくいん)住職の松島龍戒さん。 (道マニア・石井良依さん) 「今回は、前々から気になっている東京と埼玉の奇道。なぜそうなっているのかわからない不思議な道なので、その謎を解明したい」 2人が訪れたのは、東京都練馬区。練馬春日町駅近くの都道441号、通称「富士街道」の南にある謎の奇道へ向かいます。目的地に到着すると… (道マニア・石井良依さん) 「一見完成した道に見えるのに、信号が通せんぼして車が入れないようになっている」 2人が目にしたのは、信号機で入口を塞がれた謎の一方通行道路。完成しているはずなのに、なぜか通行できません。 (道マニア・石井良依さん) 「道のど真ん中に信号とポールが立っていて、車が入れないのに歩道と車道が分かれている」 使われていないはずの車道なのに、舗装は新しく保たれ、路面には「止まれ」と書かれています。また、標識にはカバーがかけられ見えないようになっており、一方通行の出口となる反対側にはガードレールが設置され封鎖されています。 一見、開通すれば南北の道を接続できて便利になりそうですが、なぜ車が入れない状態なのか…? 地元の方によると、その奇道はかつて狭い畦道(あぜみち)で昔から通学路だったそう。児童の安全のため住民が土地を寄付し、平成8年(1996年)に道路が拡幅。平成30年(2018年)に現在の車道が完成しました。 しかし、畦道の幅に合わせ設置されていた信号機は残り、6年経った今でも撤去されていないとのこと。 2010年の計画より進められている富士街道の拡幅工事の完成に合わせ、この奇道に残る信号機の撤去が予定されていましたが、用地買収の問題により計画が難航。 車道が造られて約6年、標識は隠され、ガードレールで塞がれた悲しい状態のまま、この奇道は今でも開通の時を待ち続けています。 東京都によると、工事にはあと5年ほどかかるそうですが、その暁には信号機が撤去され新たに交差点として生まれ変わるそうです。