来季のレース情報も盛りだくさん! 世界最大のモーターサイクルショーEICMAレポート レーシングライダー大久保光の海外生活
一番に注目したのはモビータのNEWマシン!
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。 11月のはじめといえば世界最大のモーターサイクルショー、EICMAがイタリアで行われる時期。今年も私はこのイタリア、ミラノで行われたEICMAに実際に足を運び、様々なメーカーの新作バイクを見てきました。 【画像】レーシングライダーの大久保光選手が訪れたEICMAで気になったバイクを画像で見る(17枚) 今回はその中でも特に気になったバイクについてご紹介。ちょっと長くなってしまいそうなので、いくつかのパートに分けてご紹介したいと思います。 まずこちらはその第一弾となります。
さて、まず最初にご紹介したいのは、ビモータとカワサキのコラボレーションバイクの「KB998 Rimini」。 まずこのバイクはスーパーバイク世界選手権で活躍するために制作されたと言っても過言ではないモデルで、エンジンは従来のカワサキ「ZX-10R」と同じものが搭載されています。 車体に関してはビモータが新たに設計したもので、実際に本物を見てきましたがカワサキの雰囲気は少し残りつつも全く別のバイクとなっていました。メインフレームはパイプのようなものとなっており、そこだけを見ても今までのZX-10Rとは全く違う印象です。 また、スイングアームは見たところ削り出しのものとなっていて、このままレースに参戦できるような仕様。もちろんブレーキやサスペンションもノーマルとは思えないようなものが装着されています。 カウルもカーボン系のパーツが多く、できる限り軽量化されているように見えました。
なお、実際に今年までスーパーバイク世界選手権のカワサキファクトリーのチーム運営をしていたチームが、そのままビモータとして来年レースに参戦するとのことなので、いわばファクトリー体制で初年度からチャンピオンを狙っていくチームに相応しい1台です。 私の知り合いもこのプロジェクトに参加しており、話を伺うことができたのですが、秘密の内容ばかりでこちらに書くことは難しいですが、マシンのポテンシャルはビックリするほど良いものとのこと。 実際にヘレスサーキットでテストをした際には、シェイクダウンにもかかわらず想定以上のタイムでラップすることができ、来年このバイクでレースを戦う2人のライダーは、とても満足していたとのことでした。