日本プロ野球選手会がこのほど発表した2024年シーズンの年俸調査結果によると、12球団の支配下登録選手716人（外国人・非会員選手を除く）の平均は4713万円だった。

日本ハムに勝利し、喜ぶソフトバンクナイン＝2024年5月8日、みずほPayPayドーム福岡（時事）

平均年俸は前年に比べ245万円（5.5％）の増加。現行の調査方法となった1988年以降、最高額を更新した。リーグ別ではセントラル・リーグが4923万円、パシフィック・リーグが4498万円で、2年連続でセが上回った。 年俸の中央値（716人中で真ん中の順位にいる選手の年俸）は1800万円で、前年より200万円増加した。

日本プロ野球選手平均年棒の推移　日本プロ野球選手会まとめ

平均年俸は、1986年に1000万円を超え、94年に2000万円台、98年に3000万円台に上昇。2000年代半ばからの10年間ほぼ横ばいだったが、2020年には4000万円を突破した。平均年俸のアップは02年以来3年連続。 2024年の12球団の年俸合計は337億4551万円。1994年は181億1240万円で、この30年で2倍近く上昇した。

ソフトバンクが平均6806万円でトップ

プロ野球12球団の2024年平均年俸　日本プロ野球選手会まとめ

球団別の平均年俸は、ソフトバンクが6806万円で2年ぶりに12球団トップとなった。前年トップの巨人は6243万円で2位だった。昨季日本一に輝いた阪神は5595万円で3位（前年は7位）。阪神の支配下61人の平均年俸は前年より1200万円以上もアップした。 12球団支配下716人のポジション別内訳は、投手が355人、捕手76人、内野手165人、外野手120人。平均年俸は投手4383万円、捕手3709万円、内野手5664万円、外野手5017万円だった。 選手会は、契約更改に関するアンケートも実施。5段階評価の上位2つ「満足」「大きく満足」を選んだ合計は、ソフトバンクが62.79％で1位となった。2位以下の上位は阪神、ロッテ、DeNA、巨人の順だった。