【日本初】内臓脂肪を減らす新薬「アライ」発売開始! 服用時は“おむつ着用”必須!?
内臓脂肪を溜めないために重要なことは?
編集部: 日本初となる内臓脂肪を減らす市販薬のアライを紹介しましたが、そもそも内臓脂肪を溜めないために重要なことはなんでしょうか? 甲斐沼孟医師甲斐沼先生 内臓脂肪は、内臓の周囲に付着している脂肪であり、正確には腸を支える腸間膜に溜まります。内臓脂肪には、摂取したエネルギーが余った場合、一時的に蓄えておく役割がありますが、過剰に増加した場合は糖尿病や脂質異常症など生活習慣病の発症につながる場合があるので、注意しなければなりません。 内臓脂肪をため込まないための対策としては、まずは早食いせずによく噛んで食べることです。普段から、よく噛んで食事をすると、脳の満腹中枢が刺激されやすくなり、少量でも満足感を得られますし、よく噛むことで交感神経が刺激されて、内臓脂肪が落ちやすい状態になると言われています。一般的に、満腹中枢が刺激されるまでには15分程度かかるとされているため、最低でも15分以上かけて食事をするよう心がけましょう。 また、内臓脂肪を効率的に減らすためには、日常的に有酸素運動をおこなうことも重要です。内臓脂肪を低下させるためには、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を取り入れましょう。有酸素運動は糖質や脂肪をエネルギー源とするため、継続的に実践することで内臓脂肪を減らすことが期待できます。有酸素運動では血中の脂肪が最初にエネルギーとして使われますが、運動を20分以上続けた段階から内臓脂肪が使われるようになるので、毎日20分以上、早足でウォーキングしたり歩く時間をできるだけ増やしたりして、体を積極的に動かすよう意識しましょう。
編集部まとめ
大正製薬ホールディングスは、2024年4月から内臓脂肪を減らす市販薬としては日本初となるアライを発売しました。発売前からオムツ着用の呼びかけで話題になっていましたが、今後も注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】
甲斐沼 孟 先生(上場企業産業医) 大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。