債券は下落か、雇用統計受け米金利上昇ーあすの5年国債入札も重し
(ブルームバーグ): 8日の債券相場は下落が予想されている。米国で堅調な雇用統計を受けて長期金利が上昇したことに加えて、9日の5年国債入札に向けた売りも相場の重しとなりそうだ。半面、日本銀行の定例国債買いれオペが相場を下支えする。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、米雇用統計を受けた海外市場の金利上昇により、軟調な相場展開になるとみる。5年国債入札への警戒感も重しになるとした上で「日銀買い入れオペが据え置きであれば需給面で支えとなるほか、期初の買いで長期金利が0.8%近くでは押し目買いが見込まれる」との見方も示した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.76~0.79%(5日は0.765%で終了)、先物中心限月6月物は145円10銭~145円40銭(同145円38銭)。
3月の米雇用者数は30万3000人増、1年ぶりの大幅増-失業率低下
先物夜間取引で6月物は5日の日中取引終値比17銭安の145円21銭で終えた。
日銀買い入れオペ
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Hidenori Yamanaka