“ロス五輪世代”U-19日本代表がU20アジア杯予選へ最終調整! 流通経済大と練習試合、船越監督は手応え語る
[9.19 練習試合 U-19日本代表 7-2 流通経済大 稲毛海浜公園球技場] AFC U20アジアカップ中国2025予選に参加するU-19日本代表は19日、千葉市内の稲毛海浜公園球技場で流通経済大と練習試合を行った。前半45分は5-0、メンバーを入れ替えた後半45分は2-2となった。 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 2028年ロサンゼルスオリンピック世代でもあるU-19日本代表は、来週からキルギスで行われるAFC U20アジアカップ中国2025予選に出場する。あすの出発を前に、最終調整の練習試合を行った。 前半45分は4-2-3-1の布陣を敷く。GKは荒木琉偉(G大阪ユース)、4バックは左からDF池田春汰(筑波大)、DF喜多壱也(京都)、今大会のキャプテンに就いたDF市原吏音(大宮)、DF布施克真(日大藤沢高)。2ボランチはMF保田堅心(大分)とトレーニングパートナーのMF嶋本悠大(大津高)。2列目はMF中川育(流通経済大)、MF佐藤龍之介(FC東京)、MF西原源樹(清水)。1トップはFW神田奏真(川崎F)が入った。 前半2分に佐藤がゴール前に詰めて先制点を挙げる。同15分には中川がカットインからシュートを打つと、一度は阻まれるも、その後の二次攻撃を再び中川が決め切り、2-0と点差を広げた。 前半30分過ぎに日本は交代カードを切る。嶋本を下げ、同じくトレーニングパートナーのFW安野匠(帝京長岡高)が投入された。また、GKも荒木から後藤亘(FC東京U-18)が出場した。佐藤がボランチの位置に下がり、安野が前線に入ると、投入直後の33分にチーム3点目を沈めた。 さらに、日本が立て続けに得点を重ねる。前半35分、西原が右サイドから鋭くカットイン。左足シュートをゴールに突き刺して4-0とする。同37分には安野がミドルを放ち、相手GKのこぼれ球を佐藤が押し込む。佐藤のこの試合2点目で5-0とした。 前半を5-0で終えた日本は後半からメンバーを入れ替える。4-4-2の布陣でGKは後藤。4バックは左からDF高橋仁胡(C大阪)、DF塩川桜道(流通経済大)、DF中光叶多(中央大)、DF本間ジャスティン(横浜FM)。2ボランチはMF小倉幸成(法政大)と再び嶋本。左サイドにMF平賀大空(京都)、右サイドにMF廣井蘭人(筑波大)。2トップにFW横山夢樹(今治)と前半に続いて安野が配置された。 後半は流経大の激しいプレスに遭い、U-19日本代表は攻撃が停滞する。後半5分には自陣付近からシュートを決められ、1失点目を喫した。17分には後藤に代えて、GK中村圭佑(東京V)と投入。同21分には高橋の縦パスに横山が反応。左サイドを駆け抜けて折り返したところを、ファーサイドから廣井が決め切った。 後半33分には2失点目を決められる。6-2で迎えた同41分には本間が右サイドからPA手前に折り返したところを、廣井がフリック。PA左から平賀がシュートを決め、7-2とした。 サンフレッチェ広島でACLエリートに出場するために合流が遅れている中島洋太朗とFW井上愛簾の2選手以外では、MF大関友翔(福島)を除いた20人全員が出場。大関について、船越優蔵監督は試合後に「ちょっと違和感があるので大事を取って」と事情を説明。それでもU20アジア杯予選までには間に合うことを示唆していた。 前半は5-0も、後半は2-2という結果に、船越監督は満足した様子。「すごくよかった。よかったというのは、うまく行きすぎなかったということ」と課題も見出したことに手応えを口にしていた。 後半は組み合わせを細かく変えており、廣井を前線に、左の平賀と右の横山を交互に入れ替えるなど、いろいろなパターンを試行。「自チームと違うポジション、役割が出てくる。それにちゃんと適応できるか。どこで誰と近くでプレーさせたら一番特徴が発揮できるかを見てみたかった」とその意図を明かした。 U20アジア杯予選でグループIに入った日本は、25日にU-19トルクメニスタン代表、27日にU-19ミャンマー代表、29日にU-19キルギス代表と対戦。グループ1位と各組2位のうち上位5チーム、開催国・中国の合計16チームが来年2月のU20アジア杯に出場でき、さらにその先のU-20ワールドカップを目指す。 船越監督は「全員が戦力。3試合とも同じメンバーでやることはない。それは今日も含めていいトライができた」と3日間の国内合宿を総括。総力戦でまずはU20アジア杯出場を決めるつもりだ。