『すべての夜を思いだす』の清原惟監督が手掛けた2種類の予告映像が公開 映画『石がある』
太田達成監督による初の劇場公開作、映画『石がある』。この度、映画監督・清原惟による本作の予告映像が公開された。 本作は、友人との旅行で石拾いをした経験に触発されてシナリオを書きはじめた太田達成監督が、配給・公開の計画も立てぬまま、心から信頼する少人数のスタッフ・キャストとともににつくりあげた。川で出会った2人が束の間の時をすごす素朴な筋書きながら、心情のなびきや偶然性の豊かさを見事に捉えた本作は、ベルリン国際映画祭を皮切りに世界10以上の国際映画祭から招待され、全州国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門グランプリ受賞の快挙を果たした。さらに、仏映画誌「カイエ・デュ・シネマ」では日本映画として異例のレビュー枠を獲得したほか、韓国の映画誌『FILO』では20ページ以上の特集が掲載された。 監督を務めた太田達成は東京藝術大学大学院で黒沢清、諏訪敦彦に師事。修了作品『ブンデスリーガ』は「PFFアワード」、スペイン「FILMADRID」等に入選。近年はスタッフとして清原惟監督の『すべての夜を思いだす』、大川景子監督の『Oasis』、五十嵐耕平監督の『SUPER HAPPY FOREVER』等にも参加している。 メインキャストには『彼方のうた』『PLASTIC』など主演作が相次ぐ小川あんと、ドキュメンタリー映画『沈没家族』の監督としても知られ、演技未経験ながら主役に抜擢された加納土。スタッフには『すべての夜を思いだす』監督の清原惟、『夜明けのすべて』編集の大川景子、『彼方のうた』音響の黄永昌などが参加。音楽をシンガーソングライターの王舟が手がける。 この度公開されたのは、清原惟監督が手掛けた2種類の予告映像。太田達成監督と清原惟監督は東京藝術大学大学院に1年違いで在籍し、卒業後はそれぞれの映画に助監督として参加し合う友人同士。『石がある』の撮影現場をよく知る清原監督による2種の予告映像は、両者による密な話し合いのうえで完成したという。 映画『石がある』は、2024年9月6日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部