読者感嘆!!壮絶サスペンス漫画がすごい!町の時計屋が事件を解決!?記憶の不確かさを描いた全350ページ【作者に聞く】
「圧倒されました。こんな名作を無料で読んでいいのか!」「最後まで読み応えのある作品でした」「記憶というものをここまで深く考えて作られた作品をほかに知りません。衝撃的でした…」など、最終話に続々と読者から感嘆の声が届いた。「序盤のシーンから張られてた伏線が最後の最後まで物語のカギとなっていて、怒涛の展開にゾクゾクしました!」「途中まで違和感があって今ひとつだと感じていたことが、最後の締めで仕掛けとして組み上がる構成に、やられたー!と膝を打ちました、素晴らしい!」とサスペンスやミステリー好きからも絶賛された作品、それがCHIEKO.T(@Chieko_Tsutou)さんが描いた「隠された赤」である。 【漫画】本編全350ページを一気読み! 最後まで気が抜けない展開となっており、読者たちは「最後のページで、ジェットコースターの最初の山を落下するときのような感覚に陥りました。すばらしかった!」「最後、え!そんな展開が!となりました」「最後の最後で揺さぶりをかける演出がにくいですね」と感嘆した様子。また、実写化やドラマ化を望むファンも多く、「リアルな人間の業の描き方がすごい。もしドラマ化したら原作未読の視聴者はラストの台詞でゾッとするはず…!」という声も。 全350ページにものぼる超大作を描いた漫画家・CHIEKO.Tさんに本作について聞いてみた。 ――本作は構想が見事で、読み応えある作品でした。 長編にも関わらず、読んでくださってありがとうございます。この作品は「記憶」というものに関して、ふと感じたことがあり、それを使ってお話が作れるんじゃないかと大筋を考えました。 ――読者からも「人間の記憶なんて曖昧なものなんだなとあらためて感じました」「真実が記憶の中にあるとは限らない」という感想が届いていましたね。本作の見どころを教えていただけますか? とある女性が、行方不明になった恋人を捜してほしいと、少女に訴えることでこのお話は始まります。この少女は「他人の記憶が見える」という力を持っています。その力がどう影響するのか、その少女や周囲の人物たちがそれぞれの置かれた環境で、どう考え、どう動くのか、その辺りを見ていただけたらうれしいです。 ――さまざまな登場人物が出てきますが、キャラ設定をする際にこだわった点は? 前作の「あなたへの嘘」に登場する人物たちとは違った考え方をする人々で構成しようと思い、登場人物を考えました。前作もpixivで読んでいただけますので、比べてみていただけたらおもしろいかなと思います。両作品の登場人物たちの違いが伝わればうれしいです。 ――本作も前作もサスペンス漫画ですが、CHIEKO.Tさんはサスペンスものが得意なんですね。 特にジャンルを意識して描いたわけではなかったので、読んでくださった方からの同じように言っていただいて、そこで、「そうか、わたしが描いたのはサスペンスものだったのか」と初めて自分の作品のジャンルを知りました。 ――現在、漫画アプリで2本の連載を抱えていらっしゃいますね!作品について教えていただけますか? マンガボックスさんで「脱獄のカザリヤ」を連載させていただいております。こちらは原作が天下雌子先生で、私は作画として携わらせていただいてます。妹の行方を追って「矯正院」という刑務所に潜入した少女・真紀のお話です。随時電子書籍も発行されておりますので、よければ読んでみてください。 もうひとつは、めちゃコミックさんで「偽りの婚姻で愛をあざむく」という連載をスタートさせていただくことになっております。伝えることのできない恋心を秘めたまま寄り添うこととなった領主の娘エレナと青年ルーク。2人の恋を見守っていただければとてもうれしいです。配信時期などはX(旧Twitter)にてお知らせしてまいりますので、よろしくお願いします。 多くの読者を圧倒させた長編サスペンス。作品の世界観に引き込まれ、とても350ページもあるとは思えないほどあっという間に読み終えてしまう。作品の持つ独特のスピード感と急転直下する展開が楽しめる本作。気に入った人はぜひ前作の「あなたへの嘘」も読んでみて! 取材協力:CHIEKO.T(@Chieko_Tsutou)