独ポルシェSE、VW株で最大210億ドルの減損処理も
Victoria Waldersee [ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の持ち株会社であるポルシェSEは13日、保有するVW株について、最大200億ユーロ(210億ドル)の減損損失を計上する可能性があると警告した。VWの経営問題がいかに投資家の信頼を揺るがしているかが浮き彫りになった。 VWはコスト高、アジア勢との厳しい競争、工場閉鎖と賃金カットを巡る労組との長期にわたる対立といった問題への対応に苦慮している。 VWの株式の31.9%と議決権の53.3%を保有するポルシェSEは、VW株について70億─200億ユーロの減損処理を見込んでいると発表した。 ポルシェSEはまた、高級スポーツカーメーカー、ポルシェAG株式の12.5%についても10億─20億ユーロの減損処理を想定していると明らかにした。 2024年のグループの最終損益は、従来予想の24億─44億ユーロの黒字を撤回して、「大幅なマイナス」になるとの見通しを示した。今期の配当は支払うとしている。