「ずっと、繰り返し、繰り返し、使える」経営の柱はふかふかの状態に戻す“打ち直し” 老舗の布団店が150年続く秘密はSDGS
使わなくなった布団を打ち直して、「座布団」や「ペット用の布団」を作っているほか、こたつ用の布団も生活スタイルに合わせて、何度も打ち直しているそうです。 (大村ふとんを長年利用 平田房子さん) 「昭和55年に結婚したんですけど、そのころって婚礼布団と婚礼座布団をすべて親が作って持たせたというのがあるので、そういうのを捨てるっていう感覚がまずない」 大村ふとんでは、こうした布団の「打ち直し」が店の売上の6割を占め、経営の柱になっています。 (大村ふとん 曾我部千加社長) 「綿は半永久的に使えるので。全部これ、お客さんが何十年と使われていたのが、こうして生まれ変わるんです」 (大村ふとんの職人 松ケ迫文代さん) 「今の時代のSDGs、ずっと、繰り返し、繰り返し、使える」 ■店の売上の3割を占めるもう1つの柱 そして、店の売上の3割を占めるもう1つの柱が・・・ (大村ふとん 曾我部千加社長) 「今から貸し布団の配達に持っていくところです」 貸し布団は、顧客からの依頼で30年ほど前にスタートし、年々注文が増加。 来客用の布団を備えていない家庭からの注文やスポーツ合宿での需要が多く、年末年始の予約はすでにいっぱいです。 150年にわたって営業を続けてきた大村ふとん。 受け継いできた技術と重ねてきた信頼、それに新たなサービスで今後も歴史をつないでいきます。 (大村ふとん 曾我部千加社長) 「一人一人のお客様によって用途が違うので、それに合わせて全て注文で作ることができるというのがうちの強みじゃないかなと思います。もっともっと綿の魅力、わたの魅力を分かってもらうように発信していきたいなと思います」 ※MRTテレビ「Check!」11月29日(金)放送分から
宮崎放送