ウーバーイーツを上手に利用するための「トラブル回避」テク【チャリンコ爆走配達日誌】
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第41回 ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります! * * * どんなお仕事にもトラブルはつきものですが、特にウーバーイーツはサービス業である上、直接顔を合わせない店と注文者をつなぐ配達員が、ウーバーイーツの組織に所属しない個人事業主という関係性。間違いなく他のお仕事よりもトラブルが起こりやすいビジネスモデルとなっています。 そんなわけで、ウーバーイーツにはサポートセンターがあるものの、少なくとも配達員に対する「サポート力」は年々落ちています。 私が配達を始めた頃は、配達員用アプリにサポートセンターと電話でつながるボタンが表示されていて、トラブルが起こった場合に電話で指示を仰ぐことができました。それがいつの間にかこの電話ボタンが消え、ネットなどで自力で電話番号を調べなければならくなり、その後は自動応答チャットでの受付のみとなりました。 最近では配達員用アプリの「ヘルプ」ボタンを押してもFAQに対する回答しか掲載されておらず、個別のトラブルに対してチャットでの対応もなかなかしてもらえない、もしくはなかなかチャットにたどりつけないプログラムに変化しています。皆さんが使用されている注文者用のアプリでも、トラブルが起こった際の問い合わせ先は見つけにくいところにあるのではないでしょうか。 おかげで私の場合、配達したにも関わらずお金が支払われないトラブルや、過去の収入が検索できずに確定申告で困っている件を報告しても連絡がまったく来ない状況となっているのですが......。 個人的なことはさておき、サポートセンターが残念な感じのウーバーイーツを上手に使いこなすには、そもそもトラブルが起こらないようにすることが肝要です。そこで今回は、長年配達をしていて感じた、トラブル回避のためのテクニックを紹介します。 配達先の住所を設定する際に大事なのは、設定を入力後、住所とマンション名を「配達員への注意事項」の欄にも入れること。配達員用アプリで配達先を確認すると、マップの位置が微妙にズレていたり、示された場所や住所も合っているのにマンション名が違っているケースがあります。 運営側からの発表がないので原因はわかりませんが、先日、Androidスマホを使っている配達員に画面を見せてもらったところ、配達員用アプリの地図に使われていたのはGoogleMapでした。iPhoneを使っている私の地図はAppleMap。これら地図ソフトの互換性の問題で、建物名の間違いや配達先表示機能のズレが起こっているのかもしれません。 そういうことが起こっても、住所と建物名が注意事項の欄にハッキリ記されていたら、地図ソフトを立ち上げて住所を確認したり、マンション名をネット検索して所在地を調べることができるので、配達員への注意事項を書く欄に住所とマンション名、部屋番号を記入しておくことをオススメします。