ウーバーイーツを上手に利用するための「トラブル回避」テク【チャリンコ爆走配達日誌】
知らない電話番号からの着信に必ず出るというのも、トラブルを回避するためには必要なことです。冒頭で触れたように、ウーバーイーツでは運営側と連絡を取るのは至難の業。注文してから商品到着までの間は、運営側とチャットで連絡が取れる仕様となっていますが、スタッフによる応答の前にAIがあれこれ質問してくるので、運営側とつながるまで時間がかかります。そこで、配達員や店がよく利用するのは電話による注文者への直接連絡です。 商品が届くまでの間は注文者、店、配達員がそれぞれ電話やチャットで連絡が取り合える仕様なので(注文者から配達員への連絡だけは商品到着から10分後ぐらいまで連絡可能)、店からの「注文を受けてしまったが、その商品は品切れだった」という連絡、配達員からの「店が混雑していて配達が大幅に遅れる」といった連絡は電話で行なうことが多いです。 ですが、この直接連絡できる通話機能はアプリを通して電話が発信されるため、注文者のスマホに表示されるのは普段見たことがない電話番号。これを不審なところからのコールだと思って無視してしまうと、注文や配達依頼がキャンセルされる可能性があります。場合によっては、以前この連載内の「ウーバーイーツ配達員が注文者からの応答がないときに使う10分タイマー」で書いたように、配達員が「10分タイマー」を起動し、10分後に商品代と商品を没収されてしまう可能性があります。なので注文から商品到着までの間は、知らない番号からの電話に出るよう心がけるとトラブルが避けられます。もし電話に出られない状況などであれば、スマホの画面をこまめにチェック、店や配達員からメッセージが入ってないかを確認することをオススメします。 一度に注文する量を配達員用のリュックに入る程度の量に収めるというのも大事です。配送料のことを考えると、大量の商品を一気に注文した方がトク。ですが、量が多すぎると、ひとりの配達員では運べません。そのため商品を受け取りに行った配達員が「商品が多すぎてひとりで運べません」と運営に連絡。そこから応援の配達員を手配する流れになるので、最初の商品が到着してからすべての商品が届き終わるまで時間がかかってしまうことがあります。 スターバックスなど一部チェーン店では、配達する商品の量を見て、店側で配達員を増員するか決めるため、すべての商品が到着するまでの時間は他店より短いですが、近くに配達員がいなかった場合は時間がかかってしまうこともあります。場合によっては全部の商品が届くまでに1時間かかる可能性もあるので、商品はひとりの配達員が一度に運べる「リュック1個分」ほどの量にまとめることをオススメします。 サポートセンターがうまく対応してくれればいいのですが、これまでの流れを見ると残念ですが、そこのサービス向上を求めても解決につながらないのがウーバーイーツの現状。今回紹介したようなテクニックを駆使して、上手にウーバーイーツを活用してください。 文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明