マクラーレンF1、オーストリアGPは”借りぐらし”。前戦で発生したモーターホーム火災へのサポートに感謝
マクラーレンは、F1第11戦オーストリアGPではレンタルしたモーターホームを使用している。 【ギャラリー】美しく個性的なマシン”粒ぞろい”だった1992年のF1 原因となったのは第10戦スペインGPで発生した火災だ。火災が起きたのはスペインGPの土曜朝。マクラーレンのモーターホームのフロア間で出火しており、電気系統のトラブルが原因だったと見られている。 チームによると、マクラーレンのチームメンバーひとりが念のための予防措置として病院に搬送されたものの、マクラーレンスタッフおよびゲストは全員が無事だったという。 バルセロナのパドックでモーターホームが解体される前に清掃が行なわれたものの、さらなる整備と徹底的な清掃のため、モーターホームはドイツに戻されている。 再使用に向けた作業が今週も続けられており、来週末のイギリスGPに間に合うかもしれないと期待されている。イギリスGPに間に合わなかったとしても、夏休みに入る前にはおなじみの施設が帰ってくると見られている。 その間、マクラーレンはドイツのシューラー社からレンタルしたモーターホームを使用している。レンタルしたモーターホームはチームがこれまで使っていたモノよりも小さいが、オーストリアGPのゲストは他のレースに比べて少ないため、マクラーレンは最小限の混乱で週末を乗り切ることができるだろう。この施設にはエンジニア用のスペースがあり、必要に応じてメカニックに食事を提供することもできる。 ドライバーズルームや、チーム代表のアンドレア・ステラのオフィスもこのモーターホームの中にあるようだ。 サーキット上では激しい競争が繰り広げられているF1だが、ステラ代表はサーキット外でのライバルたちの協力に感謝している。 スペインGPでは他のチームやFIAが、チーム関係者やゲストのために施設を貸したり、スペースを提供したりと協力してくれたという。 「他のすべてのチーム、F1、そしてFIAから受けた援助、連帯、同情、サポートは、我々に真の感動を与えてくれた」 「感動したよ。このパドックにある共同体という感覚について、チームの別のメンバーと話していたんだ。我々は互いに競い合うためにここにいるのだから、ときにそれを忘れてしまうけどね」
Jonathan Noble