とにかくきれいに撮れる。iPhone 15 Pro Maxで1年間撮り続けて感じたこと
値段を気にしすぎて、おかしくなってたかもしれない
性能は素晴らしいが、値段もすごい。「最近のProなiPhone」で難儀なのがこれです。 生かそうとすると、なんだかストイックな感じになっちゃう。確かにiPhone 15 Pro Maxではカメラ並の写真を出せますが、これまで見てきたように勝手に出てくるわけではなかった。高すぎる性能を使いきるのに、相応のテクニックが要るという。 なんというか、これでいろいろ狂わされた1年だったような気がします。がんばって性能の限界を引き出さなくても十分なのに。別に何も困らないのに。でも、がんばり続けてしまった。 でも、そうしたいからiPhone 15 Pro Maxが欲しかったわけではないんです。きれいな写真が撮れるiPhoneが欲しかった。目に止まったのがiPhone 15 Pro Maxだった、それだけだというのに。 もし今、ProなiPhoneを欲しいと思ってしまったら、開き直ったほうがいいかもしれません。値段について真面目に考えると、なんか屈折しやすい気がします。 買ってまちがいないタイプの製品ではありますしね。バッテリーは長持ち、チップも高性能で、ゲームだろうが動画編集アプリだろうが、なんでもサクサク動きます。写真を撮って、編集するのも楽しいんですよ。本当にきれいに仕上げられるので。不満らしい不満は、ない。 iPhone 15 Pro Maxには、1年間、夢中にさせられるだけの深みがありました。ただ、それが万人向けとは、ちょっと思えないだけなのです。
かみやまたくみ