「関東工業自動車大学校ラリー部」に聞く、初心者でもすぐに参加できる「デイラリー」の魅力とは? 学生たちがスズキ「スイフト スポーツ」でラリー参戦!
すでに次戦に向けての参加表明も
まずはドライバーの渡邉ひかるさんに話を聞いてみました。 「軽自動車のレースに出たことがあり、いいモータースポーツだなあと思ったことがあります。レースで勝つのはワガママな人、というか自分を押し通せる人。レースはそんな『勝ちの形』だなあと思ったんですけど、でもラリーはまるで違っていて、言ってみれば協力戦? 今回初めてドライバーとして計算ラリーに出ていたんですが、わたしは何も分からない。ルート上にあった坂道発進時でも、『サイドブレーキ引いて』って後ろから声がかかってきたり。こういった、友達が何人も同乗して参戦できる競技なので、初めてのモータースポーツ挑戦であっても安心感が違います!」 メカニックとしてビギナー・ラリーに参戦したこともあるという渡邉ひかるさんですが、ドライバーとして初参戦して不安な気持ちは、スポーツの現場に真剣に向き合っているみんなの力で緩和され、時にワイワイと話が飛び交うラリーで一気に吹き飛んだとのこと。 「来年もシーズン参加します」 また、フロントシートに座したコ・ドライバーの渡邉公輔さんは、指示されたアベレージ速度走行の差異をなくすように、ドライバーに対して速さ/遅さを指示する運転補佐役。 「今回一度だけ大失敗。指示されたアベレージ速度への対応を、紙に書きながら計算して割り出したのですが、これがデカイ間違いになってしまった! 悔しい! でも楽しかった! だからリベンジしたいのです」 と、次戦への強い意思を表明していました。 シリーズに何度か参戦経験のある石井璃玖さんは後部シートに座したひとり。 「前戦参加の時よりも今回は比較的スムーズな指示速度で、私にはやりやすかったです。競技ルートのナビゲーション案内役としてドライバーに伝えていたのですが、簡易な絵と文字の『コマ図』なので、うっかりひとつ通り過ぎるミスコースもしてしまいました。つねに実際の道と照らし合わせていく、そんな緊張感が楽しかったです」 後部シート石井さんの隣には、今回デイラリー初参戦の多田浩也さん。 「役割としては、コ・ドライバーへのアドバイスをメインでしていました。指示速度走行との誤差計算をフォローするなどです。道案内もちょくちょく。完走した時には、自分もドライバーやってみたいなあという思いが湧いてきましたので、次はドライバーを目指します。学校でクルマをいじっているのは楽しいんですが、ラリーの現場では、実習と違った楽しさがありました。現場でなにか磨かれていくようでした」 と語ってくれました。
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