【いよいよキックオフ】サッカー男子W杯予選・運命の北朝鮮戦 ホームで勝ち点必須の日本代表 「他国のアウェーと全く違う」過去4戦勝ちなし・無得点の“鬼門”平壌・金日成スタジアムの異様さを実際に取材したジャーナリストが独自解説
Q.平壌で試合ができる・できないは、何で決まるのですか? (サッカージャーナリスト・森雅史氏) 「サッカー女子のときは、飛行機の定期便が飛んでいないためアジアサッカー連盟の役員が平壌に入れず、断りました。実は、中国側が断ってサウジアラビアで開催される前に、もう一度『こういう案で、できないですか?』とアジアサッカー連盟に提案したみたいなので、今回のサッカー男子・平壌開催は、そこも考慮したのではないでしょうか」 Q.平壌で試合をするということも含め、FIFAが人権問題などもある北朝鮮の出場を認めることを、どう考えますか? (森氏) 「私自身は、問題ないと思います。というのも、人権問題というと他のいろんな国も関わってきて、政治的な問題でもありますので、スポーツの世界とは別に考えるべき問題ではないかと思うからです。また、先日のサッカー女子の試合では、終わった後にフェアプレーを称える声も出ました。2023年のアジア大会のときは、確かに荒れた試合にはなりましたけど、彼らの“国際経験のなさ”が如実に出たという感じでした。国際試合の基準がよくわかっていないので、『自分たちの国だったら問題ないのに』と言っていたように思います」
「隣の人の声が聞こえないほどの統率された応援とブーイングに圧倒」マスゲームに人文字…アウェーの試合会場となる『金日成スタジアム』の異様さ…観客は“動員”された?「予行練習をやった上で臨んでいる」
サッカー男子・日本代表と北朝鮮の対戦成績は『8勝7敗4引き分け』ですが、 1979年『国際親善試合』0-0 1985年『W杯メキシコ大会 アジア1次予選』0-0 1989年『W杯イタリア大会 アジア1次予選』0-2 2011年『W杯ブラジル大会 アジア3次予選』0-1 と、平壌開催での試合に限ると『0勝2敗2引き分け』で、勝ち星がありません。 Q.点も取れていないんですね? (森氏) 「まだ1点も取れていません。あのスタジアムの雰囲気に気圧されてしまうのではないか、という気がします」
5万人を収容できる平壌・金日成スタジアムは1982年、金日成主席の生誕70周年を機に改称されました。2016年には観客席や内部施設などを改修していて、正に“北朝鮮サッカーの聖地”。マスゲームを行うため人工芝を採用していて、天然芝に比べて管理費が安く、年間管理費は1000万~2000万ウォン(110万~220万円)だということです。
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