写真：Car Watch

　マツダは1月10日、千葉県の幕張メッセで開催されている「東京オートサロン 2025」にてプレスカンファレンスを実施。代表取締役社長 兼 CEOの毛籠勝弘氏と、シニアフェローブランドデザイン 兼 MAZDA SPIRIT RACING代表 前田育男氏が登壇した。 【画像】マツダ株式会社 代表取締役社長 兼 CEOの毛籠勝弘氏 　毛籠社長は、昨年の東京オートサロンで発表した「ロータリーエンジン開発部門の再結成」について、「この1年でエミッション適合性の開発は着実に進展していて、北米エミッションへの適合マップを手に入れるなど、手応えを感じている」と報告しつつ、「さらなる技術検証開発のステップに進めていく。マツダはエンジンを諦めない。マルチソリューションで時代に適合した内燃機関技術を開発し、カーボンニュートラルに挑戦する」と説明。 　また、「マツダファンフェスタ」や「マツ耐」「ドライビングアカデミー」など、直接ユーザーと触れ合えるイベントの開催や、メディア対抗4時間耐久レースのギネス認定など2024年の活動を紹介。「これからも一緒にクルマが好きというコミュニティの輪が広がることを心から楽しみにしています」と述べるとともに、「2025年は街中でもマツダブランドに気軽に触れられる体感施設を、東京の南青山に2月4日にオープンします」と言及した。 　続けてMAZDA SPIRIT RACING代表の前田氏は、スーパー耐久シリーズST-Qクラスでの「共挑（＝共に挑む）」活動は2025年も引き続き継続していくと説明したほか、eモータースポーツの世界からリアルレーシングへと成長をサポートするチャレンジプログラムの活動にも触れ、「モータースポーツに興味を持ってもらえる人の輪が広がっていると実感しています」と活動の手ごたえを語り、今後もマツダ・スピリット・レーシングの活動の拡充を図ると説明。 　最後にMAZDA SPIRIT RACINGからの市販モデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」について前田氏は、「エンジン本体は、専用のカム、シャフト、シリンダーヘッド、ピストンなどを使用し、スーパー耐久シリーズで得た技術を反映しつつ、内外装のアピアランス向上と速さにもこだわったモデルです」と紹介。 　MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERは2グレード設定され、専用開発品のビルシュタイン製Cリング式車高調、RAYS製鍛造アルミホイール、フジツボ製スポーツマフラー（ステンレス）、ブレンボ製対向4ピストンブレーキキャリパー（レッド塗装）を標準装備した量販モデルが500万円台。 　上記内容にさらに、フジツボ製専用エキゾーストマニホールド（バンテージ巻き）、レカロ製フルバケシートを装着したモデル「12R」が200台限定（抽選式）で700万円台と発表。 　そのほかにも、サーキットでのスポーツ走行を想定したMAZDA SPIRIT RACINGが推奨するパーツとして、フジツボ製スポーツマフラー（チタン製）、横浜ゴム製アドバン NEOVA AD09、ブレンボ製スリットローター＆スポーツパッド、サベルト製4点式ハーネス（MAZDA SPIRIT RACINGロゴ入り）なども用意している。 　MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERと、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12Rは、2025年秋に商談予約受付を開始、年内の販売開始を目指すとしている。 ■ MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R（200台限定モデル） ■ MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER（量販モデル）