「詰まった方が飛ぶ」 交流戦MVP、ソフト柳田の驚愕本塁打論
「少し詰まったほうが飛ぶ」という感覚は、アーチストならではの世界観。これもアーチストへの覚醒は本物になってきた証拠か。 昨年の15本が、過去最多アーチだった柳田は、早くも、自己最多にあと1本と迫る。 目標に掲げる「3割、30本、30盗塁」の本塁打部門のクリアは確実になりそうなペースだ。打率も、この日の3の3で、首位打者を狙える.374まで上昇。今季は、3番を打っているが、盗塁も、リーグトップの日ハムの中島に3本差に迫る「11」と積み上げてきた。 「1年、1年成長しているので、この先、どう進化していくかが楽しみ。ただ、読みの裏をかかれ、三浦のストレートを見逃し三振に終わった打席があったが、駆け引きに課題も残る。 また、あれだけのフルスイングをしているので、体への負担が心配だ。空振りしたときの衝撃は半端ではない。脇腹や肩、肘、腰へのダメージがかなりある。おそらく相当のトレーニングを積んでいるのだろうが、筋肉バランスを整え、肉体をケアしていくことには、細心の注意を払っていって欲しいと思う。 フルに出場できれば、最低、30本は打てると思う」とは、掛布氏のエール。 昨秋の日米野球でメジャーリーガーたちに、誰がメジャーに近いか?と聞くと、「ヤナギタ」の声が相次いでいた。メジャーリーガーばりのパワーと「少し詰まったほうが飛ぶ」のアーチスト理論。 おそるべき26歳が首位のソフトバンクを引っ張っている。