逗子葉山・下城塁監督「1ヶ月後のベスト8を目指して頑張っていきたい」
9月8日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選の2次予選1回戦が行われ、逗子葉山が厚木北に3-1で勝利を収め、2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】厚木北 vs 逗子葉山 「相手のチャンスはボールが浮いたり、ウチは逆に当たってゴールに向かったり、すごくウチの方が憑いていたなと思います。最初ちょっと相手の長いボールに対応してないところで失点しなかったので、その後落ち着いてボールを動かせたのかなと思います」と試合後、逗子葉山・下城塁監督は難敵の厚木北に勝利したことを素直に喜んだ。 前半の立ち上がり、積極的に前への推進力を武器に攻め込んできた厚木北に対し、ゆっくりと落ち着いてこれに対応、「普段の練習通りにできた」というMF7中島爽のゴールで前半を1点リードで折り返した逗子葉山イレブン。外からは安定して見えた戦いぶりにも指揮官は警戒を緩めなかった。 「ゆっくりから前に早く進んで相手がまだ攻め残っているところにカウンターというのが前半ちょっと見えたので、ハーフタイムにそこを意識しながら、相手をしっかり(自陣に)返したところでプレーしよう。もちろん『チャンスの時は速く攻めてゴールに向かえ』とは指示しました」 そんなアドバイスに対し、後半立ち上がり42分にMF6大場敬之のゴールで追加点を上げリードを広げた逗子葉山だったが、厚木北もここから猛反撃を開始。これまで以上に互いにアップダウンが続く激しい戦いとなった。 「こういう風に走らされていたので、本来代えられないような選手たちが足を攣っていたので、ちょっと最後苦しかったですけど、よく守り切ってくれました」。それでもアディショナルタイムに「キーパーとDFラインの連携のところで…あそこはちょっと課題かなと思います」と、修正すべきポイントはあったものの、難敵を見事に抑え込んだ。 2回戦の相手は三浦学苑。厚木北に続いて難敵との対戦が続く。 「同じ地区の強豪校なので、ここをひとつ勝つことを目標にやってきました。何とかひとつ勝って1ヶ月後のベスト8を目指して頑張っていこうと話しています」(下城監督)。2ゴールを決めた中島も「三浦学苑に勝って慶應を倒して桐光学園といい勝負がしたい」と目を輝かす。逗子葉山の選手権は、まだまだ終わるわけにはいかない。 (文・写真=西山和広)