茂みに133本の“タイヤ”が不法投棄 行政が撤去も処分費用は5万円…泣き寝入り状態に「非常に悔しい」【新潟発】
新潟県で5月9日、何者かに不法投棄されたタイヤの行政による撤去作業が行われた。県内ではこうした不法投棄が後を絶たないという。負担を強いられる行政としては泣き寝入りの状態で、近隣住民からも不安の声が聞かれた。 【画像】行政が不法投棄されたタイヤを撤去 「悪い人に片付けてもらいたい」と本音も…雑木林に大量のタイヤ
不法投棄された133本のタイヤ…行政が撤去
新潟県聖籠町の茂みに積みあがるのは何者かが不法に捨てたとみられるタイヤ。 2023年4月、近隣の住民から「自宅近くにタイヤが捨てられている」と町に相談が寄せられ、町や県は不法投棄した人物の特定を進めたものの、結局手がかりを得ることはできず。1年以上が経った5月9日に撤去作業に踏み切った。 職員などが15人態勢で作業にあたり、30分ほどで133本の廃タイヤを処分した。 県環境課の石野雄二課長は「非常に悔しい。行為者に撤去させたいというのが我々の本音。悪い人に片付けてもらいたいと常に思う」と本音を漏らす。 処分費用の5万円も県や町などで負担するという。
「たくさんの人が苦労している」不法投棄防止へ取り組み
こうした不法投棄は他の場所でも… 県によると、幹線道路近くの雑木林などで不法投棄が多く見られるという。 県と聖籠町は深夜も含めてパトロールを実施しているほか、産業廃棄物処理業者などにも呼びかけ、不法投棄を防ごうと取り組んでいる。 石野課長は「片付けるために、たくさんの方が苦労していると知っていただくことで、環境を守っていくことに、もう少し意識を皆さん向けていただきたいというふうに思う」と呼びかけた。 県などはまた、不法投棄の防止に向け、防犯カメラの増設を検討していくという。 (NST新潟総合テレビ)
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