12月から「健康保険証」が発行されないと聞きました。「マイナンバーカード」を作りたくないのですが、医療費を「10割」を負担する必要があるのでしょうか…?
マイナンバーカードを作らない場合
中には「マイナンバーカードを作りたくない」という人もいるでしょう。では、マイナンバーカードを作らない場合、病院の受診や医療費負担はどうなるのでしょうか? ■資格確認書を使用 現在手元にある健康保険証は、有効期限(最長2025年12月1日)まで使用可能です。それ以降、マイナンバーカードを持っていない場合には、「資格確認書」を提示することで、今までと同じように医療機関で診察を受けることができます。 資格確認書は、有効期限より前に保険者から送付され、これまでの保険証と同じように使用できます。 ■医療費の自己負担割合も変更なし 資格確認書を提示すれば、医療費の自己負担割合は変わりません。つまりマイナンバーカードを作らなくても、10割負担になるという心配はないのです。
マイナンバーカードって本当に安全なの?
「マイナンバーカードに個人情報が詰まっているから、作るのが怖い」という人もいるかもしれません。 しかし、マイナンバーカードのICチップには、医療情報などのプライバシー性の高い情報は保存されていません。顔認証や暗証番号を組み合わせることで初めてそうした情報にアクセスできる仕組みとなっています。 またICチップから不正に情報を取り出そうとすると、自動的にICチップが破損する仕組みになっており、セキュリティー面で厳重に対策が施されています。 さらに、医療機関側も患者の保険情報以外の情報にはアクセスできない仕組みになっています。例えば年金や銀行口座情報は確認できないため、不要な情報を見られる心配もありません。
自分が納得する選択をしよう
今後、健康保険証の新規発行は終了する予定です。マイナンバーカードを作らなくても資格確認書を使うことで、一定の窓口負担で医療を受けられます。 マイナンバーカードを作るかどうかは、最終的には個人の選択です。カードを作ることで便利になる点も多くありますが、作らない選択肢もあります。自分の生活スタイルや考え方に合った選択をし、健康保険証の廃止に備えましょう。 出典 厚生労働省 国民向けマイナンバーカードの利用案内サイト カンタン!便利!マイナンバーカードの健康保険証利用 厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット デジタル庁 よくある質問:マイナンバーカードの健康保険証利用について 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部