【MLB】ブルージェイズがビシェット放出を検討か 来季終了後FAのスター遊撃手 その一方でブレグマンに興味
オフシーズン当初、ブルージェイズのロス・アトキンスGMは正遊撃手ボー・ビシェットをトレードで放出することについて「答えは明確にノーだ」と語っていた。しかし、それから2ヶ月ほどが経過し、ブルージェイズのフロントオフィス内ではビシェットの放出が検討されているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ブルージェイズは将来の打線の不確実性を解消するために「3つの大きな動き」を画策しており、そのなかにビシェット放出も含まれているという。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ブルージェイズは今オフ、大きな分岐点を迎えている。2019年にメジャーデビューして以来、打線を牽引してきたビシェットとブラディミール・ゲレーロJr.が1年後にFAを控えているからだ。ゲレーロJr.については「来春のキャンプ初日を契約延長交渉のデッドラインに設定した」との報道も出ており、ブルージェイズが大きな決断を下すまでに、それほど多くの時間は残されていない。 ビシェットとゲレーロJr.の両方が1年後に退団するような事態になれば、ブルージェイズ打線の将来の見通しは一気に暗くなる。そうした状況を回避するために、ブルージェイズのフロントオフィス内では「3つの大きな動き」が検討されているという。1つ目はゲレーロJr.との契約を延長すること。2つ目はビシェットをトレードで放出すること。そして3つ目はビシェット放出で浮いた資金を活用し、アレックス・ブレグマンを獲得することだ。 ビシェットの来季の年俸は1650万ドル。ビシェットを放出することができれば、ブレグマンを獲得するための資金は確保できるだろう。同じく1年後にFAとなるクリス・バシットのトレードをまとめることができれば、コービン・バーンズ獲得の資金も捻出できるかもしれない。しかし、実際にビシェットのトレードが成立する可能性は低いとみられる。高年俸に加え、今季は81試合で打率.225、OPS.599と自己最悪の成績に終わったからだ。 チームの現在と将来のバランスを考慮しながら、難しい舵取りを強いられているアトキンスGM。今季地区最下位に沈んだチームを再浮上させるために、どのような選択をし、どのような決断を下すのか。今後の動向が注目される。