「史上最高の続編映画は…?」1作目を超える大成功映画(4)映画の神も大興奮!? SFアクションの金字塔
今回は続編に成功した映画をセレクト。大概の続編映画はつまらない。がっかりする。1作目はあんなに面白かったのに、どうしてそうなるの! と言いたくなる作品は数多く存在する。しかし1作目の期待に見事に応え、続編は失敗するというジンクスを乗り越えた、とっておきの洋画5本を紹介する。今回は第4回。
『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)
監督:ジョージ・ミラー 脚本:ジョージ・ミラー ブレンダン・マッカーシー ニコ・ラサウリス 出演者:トム・ハーディ シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト ネイサン・ジョーンズ 【作品内容】 核戦争により人類の大半が死に、文明が崩壊した世界。愛する家族を奪われながらも生き残った元・警官マックスは、限られた資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーの軍団に囚われる。マックスは、反乱を企てる女戦士フュリオサらに加勢するが、彼らの背後にはジョーが放った無法者の集団が近付いていたー。 ジョージ・ミラーが監督を務めるアクション映画の金字塔『マッドマックス』シリーズ。これまで4本の作品が制作されてきたが、中でも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はアカデミー賞10部門にノミネートされ、編集賞など6部門でも受賞を果たすなど、高い評価を得ている。 【注目ポイント】 本作の注目は、隅々まで作り込まれた映像美。イモータン・ジョーのマスクから登場人物の衣装に至るまで、美しいガジェットの数々が、苛烈なカーチェイスのデッドヒートを、単なるアクションにとどまらない映像芸術へと昇華させている。 ちなみに本作は当初2001年に撮影予定だったが、同時多発テロや天災、監督自身の健康上の理由などで20年近く延期となった。そういった意味で本作は、さまざまな艱難辛苦の中で磨かれた宝石のような作品だと言えるかもしれない。
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