3グラム食べただけで死に至る猛毒キノコを、ある生き物に与えてみたら…… 興味深い実験結果に「むしろすごい」「勉強になる」
カエンタケを使った実験
うごめ紀さんが今回確かめたいこと、それは「カエンタケを食べる生き物がいるのかどうか」ということです。普通、キノコはすぐに昆虫やナメクジ、小動物に食べられてしまいますが、カエンタケが虫に食われた痕をほとんど見たことがないのだとか。 そのため今回はキノコを食べる昆虫・ゴミムシダマシとカタツムリを捕獲し、カエンタケを与えてみることに。捕獲してきたゴミムシダマシをカエンタケと同じケースに入れて3時間ほど放置してみましたが、カエンタケを食べた様子はありませんでした。 次に、捕獲してきたカタツムリとカエンタケを同じケースに入れてみることに。しばらく観察するとカタツムリは少々カエンタケをかじった程度。食べて「おいしい」と思ったのならもっと食べてもいいはずです。 そこで次は狭いケースにカタツムリ2匹とカエンタケを入れ、12時間放置してみましたが……一口かじった形跡はあるものの、カタツムリはほとんどカエンタケを食べていませんでした。 うごめ紀さんによるとカエンタケの毒はカビ毒の類いであり、カタツムリにはカビ毒を嫌がる傾向があるようです。そのためカエンタケからキノコの香りがするからかじってはみたものの、すぐに食べることをやめたのではないかとのことでした。皆さんもカエンタケを見つけても触ったり、かじったりしないようにしてくださいね。 今回の実験結果から、新鮮なカエンタケを食べる動物はあまりいないのかもということが分かり、「やっぱ食わないんだ……」という一種の感動を覚えたうごめ紀さんなのでした。なおカエンタケを食べたカタツムリはその後、何もなかったかのように元気にしているとのことです。
「素晴しい研究者ですね」「ちゃんと食べてから好き嫌い決めるのえらい」の声
動画には「素晴しい研究者ですね」「ここまで『オレ、毒あります。』と体言してるのはありがたい」「ちゃんと食べてから好き嫌い決めるのえらい」「ちょっとかじってみても全く毒にやられないカタツムリがむしろすごい」「好んで食べないとはいえ毒は効かなそうなのか…勉強になるなぁ」といった、多数のコメントが寄せられています。 うごめ紀さんは世界中を飛び回り、撮影した昆虫や冬虫夏草などの動画や写真を同チャンネルとX(旧Twitter/@UgomekiMushi)で公開しています。 画像提供:YouTubeチャンネル「うごめ紀」
ねとらぼ