女子高生レフェリー・三海世奈さん、U15全国大会で笛を吹く!「目指すはJK初の高校全国大会」【バスケ】
自身の目標に向けて、この夏、B級取得を目指す
初めての公式戦は「100点満点で60点か70点くらい」と三海さん。「1Qの入り、最初の笛を大事にしすぎたことで、軽いものだと鳴らせなかったのに、後半に吹いてしまったりして最初に吹いておくべきだったなと思っていました。また部活でいつも女子を吹いていることもあって、男子の当たりの強さは同じ競技とは思えないというか、判断基準自体は変わらないのですが、レベルや年齢が上がると接触も強くなり、それが正当か不当かを判断するというのは難しくもあり、おもしろいと感じました」とU15の試合を吹いたことで多くの発見を得られたと説明する。試合後には、一緒に試合を担当した先輩審判からアドバイスを受け、立ち居振る舞いから細かなポイントまで指導してもらった。その言葉を胸に、何度となく担当した試合を動画で見返して反省しているという。 将来的にはアスリートを支える仕事を目指したいと語る三海さんには、高校卒業までに成し遂げたい夢がある。それは“高校生の全国大会で吹いた女子高生1号になること”。 「ウインターカップやU18日清食品トップリーグで吹いた男子高校生の方がいるのですが、女子高生ではまだ聞いたことがなく、自分が第1号になれたらいいなと考えています。最近は審判をさせていただく機会も増え、活動が楽しいと感じています。だから大学とかでも続けられたらと思います」 自身の夢を実現するためにも、ということで今年の夏に18歳以下で取得できる最高位のB級を目指す。「B級ライセンスで評価が高い方の中には、全国大会や決勝、準決勝といった舞台で吹いている方もいるので、まずはB 級を獲得したいです。多くの経験を積み、たくさんの方から指導していただいたことを踏まえてB級審査に臨み、取得できればいいなと思っています。目標達成に向けて、しっかり頑張ります」。終始笑顔を見せながらも強い思いを語ってくれた三海さん。女子高生が同世代の全国大会で笛を吹く――それが現実になる日もそう遠くないはずである。 ※取材協力:Bリーグ、取材日:2024年4月10日