【マーメイドS】永島まなみ騎手&アリスヴェリテ、影も踏ませぬ逃走劇で重賞初制覇 「後ろから来ないで…」
■アリスヴェリテ 父キズナ、母ルミエールヴェリテ、母の父コジーン。鹿毛の牝4歳。栗東・中竹和也厩舎所属。北海道新冠町・㈱ノースヒルズの生産馬。馬主は加藤誠氏。戦績19戦4勝。獲得賞金1億1734万1000円。重賞は初勝利。マーメイドSは永島まなみ騎手、中竹和也調教師ともに初勝利。馬名は「高貴な、永遠の少女などの意味の人名より+真実(仏)。永遠の真実」。
■永島 まなみ(ながしま・まなみ) 2002(平成14)年10月27日生まれ、21歳。兵庫県出身。父・太郎は兵庫県競馬組合の元騎手で現調教師。5歳で乗馬を始め、18年にJRA競馬学校騎手課程に入学。同期に古川奈穂、永野猛蔵ら。21年3月に栗東・高橋康之厩舎からデビュー。同14日の中京2R(アクイール)で初勝利。16日終了時点でJRA通算1655戦97勝。159・8センチ、45・4キロ。
★祝福コメント
◆永島騎手のバレットを務める姉のみなみさん(25)「気づいたら泣いていました。ホッとしたというのが一番、大きいですね。私もいろいろな方から『おめでとう』と言ってもらえてうれしかったです」
◆師匠である高橋康調教師「北海道へ向かう電車の中だったので冷静な顔をしていましたが、(勝った瞬間は)飛び上がりそうでした。うれしいしかないです。これからも彼女が目指すジョッキー像を追いかけてくれたら。(自厩舎の馬でも)勝てたらいいですね」
★アラカルト
◆永島騎手 JRA重賞は10度目の騎乗で初勝利。これまでは2023年の新潟2歳S(ルクスノア)の4着が最高着順。
◆女性騎手によるJRA重賞勝利 グレード制導入の1984年以降では、今年の東京新聞杯(サクラトゥジュール)をキング騎手が制して以来で6度目。日本人女性に限定すると3度目。
◆シャムロックヒル以来 キズナ産駒(3年ぶり2度目)、4歳馬(3年ぶり12度目)、逃げ切り(3年ぶり5度目)、ハンデ50キロ(ハンデ戦となった2006年以降では3年ぶり3度目)の勝利は、いずれも21年シャムロックヒル以来。