大出世!? 五輪後に欧州に旅立った日本人(3)リオ五輪で2ゴール! 名門に引き抜かれた快足FW
サッカーU-23日本代表はパリ五輪(オリンピック)をベスト8という結果で終えたが、この国際大会で世界のマーケットに名を示した選手はいるだろうか。閉幕まで約1ヶ月となった欧州の移籍市場で、新たな日本人選手が海外への道を切り開くかもしれない。今回は、過去の事例として五輪後に日本から欧州リーグに挑戦した選手を紹介する。
FW:浅野拓磨(あさの・たくま) 生年月日:1994年11月10日 移籍先:サンフレッチェ広島→アーセナル(イングランド) 移籍日:2016年7月18日(リオ五輪前) 現在所属する冨安健洋をはじめ、アーセナルには4人の日本人選手が在籍した経験がある。その1人である浅野拓磨は、リオデジャネイロ五輪が開催された2016年夏にアーセン・ヴェンゲルが率いる名門に引き抜かれた。 現日本代表監督の森保一の下でサンフレッチェ広島のトップチームに昇格した浅野は、自慢のスピードを武器にジョーカーとして躍動した。試合途中からピッチに立ち、何度も自らのゴールで試合を決定づけた。J1の1stステージと2ndステージを合わせて8ゴール(すべて途中出場)決めた2015シーズンには、Jリーグのベストヤングプレイヤー賞を受賞している。 こうした活躍からU-23日本代表の主力へと定着。7月1日に発表されたリオ五輪に向けたメンバーに名を連ねると、本大会開幕前の7月18日にアーセナルへの移籍が発表された。 リオ五輪で2ゴールを決めた浅野だったが、イギリスの労働許可証(VISA)が取得できない関係でアーセナルではプレーすることができず、2015/16シーズンは当時ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトへ期限付き移籍をしている。2年間をシュトゥットガルトで過ごした後の2018/19シーズンは、ハノーファー96に期限付き移籍をしており、計3シーズンをアーセナルからのローンプレイヤーとしてドイツで過ごしたが、選手層の厚い保有元のチームに復帰することなく、2019年夏にセルビア1部のパルチザン・ベオグラードへ完全移籍した。
フットボールチャンネル