プロ注目の大曲工・藤原翔太「行かなきゃいけない場所」剛腕が8年ぶり甲子園導く/秋田
大曲工の剛腕が、輝ける夏を待っている。全国高校野球選手権秋田大会の組み合わせ抽選会が24日、秋田市内で行われた。 同校のプロ注目エース、藤原翔太投手(3年)は180センチ、98キロのがっちりとした体格から繰り出す、最速147キロの重く力強い真っすぐが売り。「甲子園は行かなきゃいけない場所。このチームで行かなきゃいけない」と言い切った。 好きな投手にはオリックス山下舜平大(21)、ロッテ佐々木朗希(22)、DeNA入江大生(25)と軒並み剛球を誇る投手を挙げる。なかでも山下を「骨格や肉の付き方が自分と似ていて、イメージしやすい。強い真っすぐで押していくスタイルも自分の理想です」と目標にしている。 変化球は手元で動くカットボールが得意。すでに12球団のうち半分以上の球団が、視察に訪れている原石だ。昨秋の県大会は3回戦敗退。今春は初戦敗退とまだまだ輝きは足りないが「最後は自分たちが秋田の1位になっている」と、目はぎらついている。初戦はシード校の秋田工と対戦。16年以来8年ぶりの甲子園へ-。剛腕に磨きをかけ、全国へ届く輝きを放つ。【濱本神威】 ◆藤原翔太(ふじわら・しょうた)2007年(平19)2月22日生まれ。秋田県横手市増田町出身。「県南から甲子園」というモットーにひかれ、増田中から大曲工に進学。遠投100メートル。50メートル走は7・5秒。目標とする選手はオリックス山下。180センチ、98キロ。右投げ右打ち。