東京に疲れたので、新卒2年目ですが退職し実家に戻ろうと思います。実家にはいくら入れたらよいでしょうか……。
夢を持って上京したものの、都会に疲れて地元に帰る方は少なくありません。地元に帰って実家で暮らす場合、今まで自身で支払っていた家賃や光熱費が不要となります。とはいえ、社会人として実家に生活費を入れようと考えている方もいるでしょう。実家暮らしの場合、生活費として実家にいくら入れるべきなのかを解説します。
実家にお金を入れる人の割合は約6割
アイブリッジ株式会社が実家暮らしの社会人(独身者)を対象に行った調査によると、実家に毎月お金を入れている方の割合は61%です。全体の半数以上の方が生活費として実家にお金を入れていることになります。実家にお金を入れていると回答した人の平均年収が343万7129円であるのに対し、入れないと回答した方の平均年収は185万5872円と大きく差が開いています。
実家に入れる生活費の平均額は?
同調査によると、実家にお金を入れている方の平均額は5万4009円です。年齢別に見ると、20代が3万3232円、30代が4万1750円、40代が5万9131円、50代が7万5473円となっています。年齢が上がるにつれて年収も上がる傾向にあるため、実家に入れる金額も多くなると推測できます。これらの結果から、20代の方が実家に入れる生活費の目安は月々3万円前後といえるでしょう。 今回の例では、地元に帰った後にどのような形態で仕事をするのか、そもそも仕事をするのかすらも書かれていません。地元で正社員として再就職したとしても、20代ではまだ給与が少ないケースが多く「毎月3万円を入れるのは厳しい」と感じるかもしれません。そこで1人暮らしの場合と実家暮らしの生活費を比較していきましょう。 「家計調査 家計収支編(2022)」によると、単身世帯・34歳以下の消費支出は15万8198円です。つまり、実家暮らしをすることで月々約12万5000円が節約できることになります。仮に実家に月々5万円入れたとしても、1人暮らしをしていた頃よりも10万円以上手元に残るお金が多くなります。