角田裕毅「今回は雨がプラスに働いた」イギリスGPで4戦ぶり入賞に安堵…次戦ハンガリーでの躍進に意欲「夏休み前のレースに活かす」|F1
ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が第12戦イギリスGP決勝を振り返った。 角田はシルバーストンで13番グリッドからレーススタート。オープニングラップで2つポジションを上げて11番手に浮上すると、そこからフェルナンド・アロンソを追いかけながら戦況を進める。 【動画】ルイス・ハミルトンが地元イギリスGPで今季初優勝!2021年サウジアラビアGP以来3年ぶり勝利&通算104勝目 なかなか雨の強まらない状況から、やや路面が濡れてきた28/52周目に角田はピットインを行い、ミディアムからインターミディエイトにスイッチ。上位勢ではチャールズ・ルクレール、セルジオ・ペレス、ジョージ・ラッセルなどが入賞圏内から脱落したため、角田はP9に浮上して周回を重ねた。 残り13ラップとなる40周目、角田はインターからソフトタイヤに履き替えて、トラックに復帰した。ここからは後方のアルボンが迫り、残り8周のターン15で抜かれて10番手にポジションを落とした。 そこからさらに後ろとは差があったこともあり、角田はなんとか10位入賞を果たしている。モナコGP以来、4戦ぶりの入賞で1ポイントを積み重ねた。だがランス・ストロールが6ポイント(合計23ポイント)、ニコ・ヒュルケンベルグが8ポイント(合計22ポイント)を加えたため、角田(合計20ポイント)はドライバーズランキングで2人に抜かれ、10位から12位にポジションを落とす状況となった。 角田はレース後「いいレースだったが、とてもタフだった」と天候と路面状況を読み解くのが難しい決勝だったと回顧している。 「フリープラクティスでのペースから、ドライコンディションでポイントを獲得するのは難しいと分かっていた。なのでウェットコンディションになったことは、前のマシンとのギャップを小さく保つためにはプラスに働いた」 「通常、これまでのレースでは雨に感謝することはなかったですが、今回はそれが役に立ったと思う」
角田は「1ポイント獲得できたということは、まずは良かったと思う」と続け、4レースぶりの入賞は確かな成果だと口にしている。そしてサマーブレイク前(ハンガリー~ベルギー)残り2戦に向けて意欲を示した。 「今は前を見て前進したい。ここ2、3週間で学んだことを、夏休み前のレースに活かすつもりだし、それが今から楽しみです。(次の)ハンガリーは高速セクションと低速セクションが混在しているトラックなので、自分たちの強みを発揮してトップ10で戦えるようにしたい」 第10戦スペインGPで大型アップデートを入れたものの、VCARBとしては大きなプラスになっておらず、ハースやアルピーヌなどのライバル勢と比べても苦戦する状況となってしまった。それから3レース戦い、角田としてもアップデート後の初入賞と、ひとまず結果を示したことになる。 ハンガロリンク(7月19日~21日)、スパ・フランコルシャン(7月24日~26日)と続くサマーブレイク前の2レースでは、どうマシンバランスを合わせこんでいくのか、改めて力が試される2連戦となりそうだ。
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