侍ジャパン・井端弘和監督、プレミア12開幕投手に巨人・井上温大を抜擢
世界の頂へ〝開幕投手〟は勢いのある若武者に託す。野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」に臨む日本代表「侍ジャパン」は1日、直前合宿の休養日を迎え、井端弘和監督(49)が宮崎市内で取材に応じた。1次リーグ初戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)の先発に、井上温大投手(23)=巨人=を抜擢(ばってき)する方針を明かした。 「(合宿初日に)球場で会ったときに最初に伝えた。びっくりしていましたよ。緊張すると思うが、舞い上がらずにやってもらえればいい。自信を持って送り出す」 群馬・前橋商高から入団5年目の今季は自己最多の8勝を挙げ、巨人のリーグ優勝に貢献。DeNAと対戦したクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(東京ドーム)ではチームの対戦成績が1勝3敗(アドバンテージを含む)と崖っぷちだった19日の第4戦に先発し、6回1失点の好投で勝負強さを示した。伊藤(日本ハム)らの代表辞退を受けて追加選出された。 指揮官が「大事」と重要視する初戦。初めて日の丸を背負う左腕にとって重圧のかかる大役だが、井端監督は「(CSの)崖っぷちでの投球を見たら、大丈夫だというふうには僕も思った」。怖いもの知らずの23歳に先陣を託した形だ。 5日の広島との練習試合(清武)で3イニング程度登板し、中7日で本番に臨む見通し。追加招集が決まった際には「期待に応えられるように頑張りたい」と話していた左腕。井端ジャパンが、成長著しい若侍の一球から連覇への道を進む。(武田千怜) ★日本シリーズ組は名古屋から 日本シリーズに臨んでいるDeNA・桑原、佐野、牧、ソフトバンク・栗原の4選手の合流時期に関して、井端監督は「名古屋です。8日までにくればという感じ。最初から(第6戦以降までもつれ)横浜に戻るとなったときは名古屋で、と伝えていた」と説明した。体調不良で10月31日の練習に参加しなかった鈴木昭(ロッテ)については「明日(2日)くらいには(動ける)。本番までには大丈夫」と明かした。