ホンダの歴史が大きく変わる新型0(ゼロ)シリーズの特徴とは? 44年ぶりに刷新した新しい“Hマーク”も採用へ
“第二の創業”
いっぽうで、ときにはドライバーが主体的にドライビングしたくなる“操る喜び”も追究。これを実現するため、ホンダがロボット研究を行うなかで開発した6軸センサーや姿勢角推定ロジックを採用して車両の状態を正確に把握するとともに、パワートレイン、ブレーキ、サスペンション、ステアリングなどを統合制御してドライバーの思いどおりに車両をコントロールできるモーション・マネージメント・システムを採用するという。 ホンダはこれまで、日本、北米、中国などの各地域にあった専用EVを開発してきたが、2025年以降は、これと並行してグローバル戦略EVも発売。0シリーズもグローバル戦略EVとして市場に投入され、EV/FCVのグローバルな販売比率を2040年までに100%とするホンダの電動化戦略を推進する役割を担うことになる。 こうしたホンダの次世代EVには、ホンダが現在研究開発を進めている固体電池が採用される可能性があるほか、44年ぶりに刷新したという新しいHマークも採用される見通しだ。 社内では“第二の創業”といわれるほど強い意気込みと覚悟で開発が進められている0シリーズに、1日も早く試乗してみたいものである。
文・大谷達也 編集・稲垣邦康(GQ)