松本人志の頼みの綱はもう「チバテレ」のみ? 主要各局が起用に及び腰でテレビ復帰は茨の道
松本人志(61)が週刊文春の「性加害疑惑報道」に対し、文藝春秋に5億5000万円の損害賠償を求めていた訴訟を11月8日に取り下げてから約1カ月。本人と吉本興業がもくろむ“テレビ復帰”には、ほど遠い苦境に追い込まれているようだ。 【写真】松本人志“アテンド疑惑芸人”の面々は消滅危機 11月下旬に行われた各局の社長会見では、すべての局が、現在も活動休止状態にある松本の起用に関して「何も決まっていない」などと“慎重姿勢”を表明。特に、11月25日に行われた日本テレビの会見では、「『日本テレビとしては復帰の理由を説明する責任がありますので』とお話しして吉本興業さんからも理解していただきました」、また28日のテレビ東京の会見では、「基本的にこういうことが起こった場合は『視聴者の方、一般の方に向けてきちんとご説明をしていただきたい』というのはあります」などと、松本の“説明責任”を求める声が相次いだ。バラエティー番組制作関係者はこう話す。 「今、あらゆるコンプライアンスの中で、出演者の“性加害問題”はテレビ局が最も気にする問題です。それは直接、不同意わいせつ罪にあたるかどうかとか、名誉毀損かどうかとか“裁判で白黒つける”とか、問題はそこではないんです。ここまで問題が大きくなってしまった以上、スポンサーはまずNGでしょう」 もはや松本の地上波復帰は容易ではない。この年末年始も松本が特番に登場することはなさそうだ。署名サイト「Change.org」の「#松本人志氏の復帰やめて!」には4万4000超の賛同が集まり、観測気球的に松本の出演映像を流した「クレイジージャーニー」(TBS系)には、批判の声が殺到している。キー局編成関係者はこう話す。 「各局の社長会見で、“吉本興業の幹部から謝罪をいただいた”などとバラしているのは、松本から内密にでも直接謝罪がないことに対して不信感があるからですよ。松本から直接、謝罪があったのであれば、ああいうことはむしろ内々にして言わないはずですから。民放各局は、松本がいまだ“裸の王様”ではないのかと思っているはずです」 もはやテレビ局とスポンサーから見放された松本は、吉本の劇場やユーチューブでの復帰しかないのではないかとの声が大勢を占める。“どこの局が最初に使うかチキンレースになっている”と報じたメディアもあるが、ここは、全国ネットのキー局が無理となれば、渡部建や宮迫博之のように、ローカル局での復帰しかないのではないか。 「しかし、謝罪会見を開いた渡部だって、もともとレギュラー出演していたチバテレで復帰するまで2年近くかかっていますからね。松本人志はそれ以下ってことですよ。いくら“スネ傷タレントの救世主”といわれるローカル局でも、クレームが殺到することは容易に想像がつきますから」(前出の編成関係者) 頼みの綱のローカル局でさえ、おいそれと松本を扱うことはないだろうとこの関係者は話している。テレビ復帰の道のりはまさにイバラの道だ。