「契約延長は難しいが…」バイエルンSDがムシアラの慰留難航を明かす。“ネクスト・ミュラー”の宣告でも、去就は依然不透明?
バイエルンのマックス・エバール・スポーツディレクター(SD)が、MFジャマル・ムシアラとの契約延長交渉が難航していることを明らかにした。クラブで絶対的な地位をすでに築いている21歳にメガクラブからの関心が集まっている中、エバールSDの発言の真意とは何なのか。イギリスメディア『Mirror』が現地時間16日に報じた。 19/20シーズンにトップチームにデビューしたムシアラは、その巨大なポテンシャルを年々開花させてゆき、21歳ながら、クラブとドイツ代表でエースの座に君臨。もはやワンダーキッドの域を超え、次世代のサッカー界を牽引するスター選手へと成長しつつある。そのムシアラには、レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドなど、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で覇を競うライバルクラブからの関心が報じられている。 そしてバイエルンは、ムシアラとの2026年6月までの契約を延長し、長期契約を締結することが、至上命令となっている。エバールSDも、「彼は次のトーマス・ミュラーになり、今後、20年間ここでプレーすることができるだろう」と、“ネクスト・ミュラー”との言葉を用い、慰留の意思を表明。しかし、絶好調を維持し、結果を残し続ける若きドイツ代表は、活躍に見合った契約への変更を希望しているとみられ、「FWハリー・ケインと同額の週給30万ポンド(約5700万円)を要求している」という報道も出ている。 そうした中でエバールSDは、ドイツメディア『Sport1』に対し、「ムシアラの契約延長は非常に難しいものだが、不可能ではない。彼がバイエルンで何を得られるかを理解しているからだ」と、交渉がスムーズに進んでいないことを認めつつも、残留させることは可能との見解を示した。発言の通り、クラブは慰留を諦めたわけではなく、むしろ今まで以上の好条件を提示し、全力で引き留めにかかるように予想される。一方、ムシアラは「バイエルンではとても満足しているし、クラブと代表の目標に、完全に集中している。だけど、5年後、自分がどこでプレーしているかについては、あまり考えていない。サッカーの世界では、いつだって状況がすぐに変わってしまうからね」と将来については不透明であると明言し、移籍の可能性を完全には排除しなかった。果たして、クラブの未来を背負うMFの去就はどうなるのだろうか。
フットボールチャンネル編集部