【ボクシング】トップアマ吉良大弥が6・27プロデビュー 井岡一翔所属ジムからプロ転向
アマボクシングのエリート吉良大弥(20=志成)が6月27日、東京・後楽園ホールでプロデビューすると15日、発表された。コムサン・カエウルエアン(タイ)とスーパーフライ級6回戦でプロ初陣に臨む。名門・王子工高時代に19年アジアジュニア選手権男子50キロ級金メダルを獲得し、高校選抜、高校総体で優勝している実力者。もともとプロ志向が強く、今年のパリ・オリンピック(五輪)の道が断たれたことで東京農大を2年で中退。大学の大先輩にあたるWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35)が所属するジムからプロ転向することを決めたという。 同日、都内の所属ジムで会見した吉良は、大学1年の時、何度かスパーリングした井岡から直接、プロ転向を勧められたとし「才能がある、とすごくほめてくれた。東京農大の先輩でもあり、チームとして一緒に戦っていければうれしいと言われた」と志成ジム入門の経緯を明かした。担当トレーナーも大学の先輩で、井岡と同じ佐々木修平氏になるという。 今月25日には、7月7日にWBA、IBF世界同級王座統一戦を控える井岡とともに渡米する予定。約3週間、米ラスベガスに滞在し、名伯楽イスマエル・サラス・トレーナーのジムで実戦練習を重ねてプロ初陣に備える。「デビュー戦に向けて常に考えて1つ1つ練習したい。基礎、基本をしっかりやりたい」と口にする吉良は「面白い試合をしたい。しっかり勝って、その先に世界王者、統一王者になれるように頑張りたい」と意気込んでいた。 ◆吉良大弥(きら・だいや)2003年(平15)5月30日、大阪・門真市生まれ。父学さんの勧めで4歳からキックボクシングを開始。小学1年から柔道とボクシングを並行して始め、中学からボクシングに専念。王寺工高では1年でアジア・ジュニア選手権50キロ級優勝、同2年で高校選抜、同3年で高校総体を制覇し、東京農大進学。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。家族は両親と元キックボクサーの姉2人。身長163センチの右ボクサーファイター。