「私が判断した」サッカー日本代表、伊東純也を招集しなかった理由は? 指揮官が説明「彼を招集した場合…」
日本サッカー協会(JFA)は14日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の北朝鮮代表との2試合(3月21日/国立競技場、3月26日/金日成競技場(平壌))に臨むサッカー日本代表メンバー26名を発表した。森保一監督は会見で、伊東純也の招集を見送った理由について説明した。 【画像】日本代表、3月シリーズのベストフォーメーションはこれだ! 日本代表の一員としてアジアカップに臨んだ伊東だったが、1月31日に一部メディアから性加害疑惑を報じられ、同日に行われた決勝トーナメント1回戦のバーレーン代表戦を欠場。準々決勝のイラン代表戦を前に日本代表から離脱となった。この渦中で今回の日本代表への招集は見送られている。 伊東はアジアカップからスタッド・ランスに合流後、5試合にスタメン出場と主力として活躍しているが、今回は招集外。森保監督は会見で「彼を守るために招集しなかったという判断を私自身がしました」とコメントしつつ、「彼の置かれている状況であればフランスリーグでプレーしていますし、我々も彼のパフォーマンスと状況を踏まえたうえで招集は可能ですし、招集したいと思っていました」と選出する意思はあったと明かした。 また、森保監督は伊東の招集を見送った理由について以下のように説明した。 「彼を招集した場合、彼を取り巻く環境がどういう状況になるかを想像した時に、落ち着いてプレーできる環境にはならないと私自身は想像していますし、彼だけではなく、チームとしての活動もチーム全体が落ち着いてできる環境にならない。また、いろんな方が関心を持たれていると思いますので、そうなった時に彼の一番大切にしている家族や方々への影響を考えた時に、今は招集しない方がいいと判断させていただきました」 森保監督が伊東を守るために今回の招集を見送ったが、「当然、専門家の意見も聞かなきゃいけない、サッカー協会がどうすべきか議論は進めています」とJFA側もこの件に関して協議を進めているという。さらにJFAは「お手伝いできることは組織を編成してバックアップできるように整えています」と今後に関しても言及した。 (取材:加藤健一、文・構成:編集部)
フットボールチャンネル編集部