対話で笑顔咲く 世代超えワールドカフェ、和歌山県田辺市中芳養中学
和歌山県田辺市中芳養中学校3年生15人はこのほど、「笑顔を増やすためにできること」をテーマに、カフェのようなくつろいだ雰囲気の中で自由に対話する「ワールドカフェ」を開いた。地元住民ら10~70代の25人を迎え、飲み物を片手に語り合った。 【田辺らしい自治 新たなモデル地域に上芳養、和歌山の記事はこちら】 3年生は多様な人とつながって、支え合えるようになりたいと「つながるプロジェクト」に取り組んでいる。学校外の異世代とつながる方法として考えたのがワールドカフェだった。 ワールドカフェは、参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に対話する。この日は中学生と一般の参加者が入り交じった7班に分かれ、スタート。途中で席替えをしながら、話題を発展させていった。 「どんな人が笑顔になれるか」では「心に余裕がある人」「常に前向きな人」「挑戦している人」などが挙がった。中には「日本経済が発展すること」「戦争がなくなること」など社会全体の環境が大切という意見もあった。 「笑顔を増やすための活動」では、「幸せをお裾分けし合うことが大切」「幸せを伝え合うインフルエンサーになろう」「あいさつする。シンプルにそれだけでいい」「10年後にこのメンバーで会うこと」などの提案があった。 3年生の松上理緒菜さんは「大人と話す中で、一人だけでは笑顔になれない。周囲と思いを共有し、笑顔は広がるのだと感じた」と話し、「普段はおとなしいクラスだけれど、今日は冒頭からみんなで盛り上がれてうれしかった。企画は大成功」と笑顔を見せた。 中芳養在住で成人した子どもが同校の卒業生という佐本瞳さんは「どんなことをするのかどきどきしたが、来て良かった。中学生が一生懸命対話し、盛り上げてくれる姿に感激した」と話した。
紀伊民報