砂の女王ファストフレンドが老衰のため死去、31歳 00年帝王賞、東京大賞典などG1・2勝
00年の帝王賞、東京大賞典を制した砂の女王ファストフレンドが11日、生まれ故郷である日高町の中前牧場で31歳の生涯を終えた。 【写真】2000年の東海S、逃げるスマートボーイを猛追するファストフレンド 中前牧場の中前二郎代表は、「繁殖生活を引退後はリードホースを務めるなど、牧場で元気に暮らしていました。年明けの6日から体調を崩すようになってからは、さまざまな治療を施してきましたが、老衰による心不全から11日に天国へと旅立ちました。繁殖入りしてからは確実に牝系をつないでくれただけでなく、リードホースとしても子馬たちと付かず離れずの関係を築きながら、立派に仕事を行ってくれました。現役時代から応援していただいたファンの皆さまと、牧場に戻ってきてからもさまざまなサポートをしていただいた関係者の皆さまには、厚く御礼を申し上げます」とコメントした。 同馬は、97年5月に美浦の高市圭二厩舎からデビュー。初戦は東京の芝マイルで9着だった。2戦目からダートに切り替え、同9月の中山で初勝利。99年に船橋のマリーンCで重賞初挑戦で初勝利を果たした。牝馬ながら00年にフェブラリーSで3着、同年の帝王賞、東京大賞典を制し「砂の女王」と評された。01年の帝王賞(11着)がラストラン。同11月24日の東京競馬場で引退式が行われている。引退後は北海道門別の中前義隆牧場で繁殖入りしていた。 通算成績は38戦15勝(うち地方14戦8勝)。重賞9勝(うちG1・2勝)