「THEゴールデンコンビ」参戦8組インタビュー
千鳥がMCを務めるAmazon Original新番組「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」がPrime Videoにて10月31日(木)18時に全5話一挙配信される。この番組では、令和ロマンくるま、霜降り明星せいや、ネプチューン堀内、チョコレートプラネット長田、ハライチ澤部、男性ブランコ平井、ラランド・サーヤ、ダイアン津田の8名が、「コイツと組めば絶対優勝できる」と思う相方を指名し、1日限りのオリジナルコンビを結成して優勝賞金1000万円を懸けた即興コントバトルに挑戦。くるまはマヂカルラブリー・野田クリスタル、せいやはハナコ秋山、堀内はニューヨーク屋敷、長田はシソンヌじろう、澤部はスリムクラブ真栄田、平井はロングコートダディ堂前、サーヤはしずるKAƵMA、津田は永野を選んでいる。 【画像】「THEゴールデンコンビ」に挑む令和ロマンくるま。(他17件) この記事では番組収録前に行われたインタビューを全組分掲載。相方を選んだ理由、指名された側のリアクション、ほかのコンビの印象などが明かされている。芸人たちはどんな展開を予想し、“勝つ”ためにどんな戦略を練るのか。その頭の中を覗いてみよう。 構成 / 狩野有理 ■ 趣旨に一番沿ってる(くるま×野田) □ 令和ロマンくるまが選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──理想の相方は? くるま 僕が考えるタイプの人なので、考えないタイプの人が必要ですよね。感性の人というか。 ──ライバルはこんなメンツです。 くるま なるほど。今のところ僕がビリですね。攻撃力で勝つしかなさそう。ホリケンさん、津田さん、せいやさん、澤部さんとかは愛されてイジられている人なので、たぶんブレーンとなる人と組んだら面白くなる。サーヤ、長田さん、平井さんは作れる人だから、わからないです。操るモンスターを連れてくるのか、気が合う人を連れてくるか。 ──MCの千鳥さんからのイジりもありそうです。 くるま そうなると、掘って何か出てくる人を呼んだほうがいいのかな。どっちもアホやってるみたいな感じで見てもらえるような人だといいのかもしれないです。 ──今思い浮かべている相方は? くるま 「なぜ、これで面白くできるんだろう?」っていうのがすごい人。これをどうやって思いついて、どうやって形にしてるんだろう、みたいな。それでいて理屈があるのが好きなんですよ。完全な感覚じゃない人。自分にないものを全部持っているけど、同じ言語でしゃべれる人ですね。 □ 令和ロマンくるま×マヂカルラブリー・野田クリスタル 2ショットインタビュー ──野田さん、選ばれた心境は? 野田 なんかうれしかった。いいと思ってたんだ。 くるま 野田さんは俺にないすべてを持っている人間なんです。もちろんお客さんにもウケてるけど、ゲリラ戦を制する力があるのが一番大きい。その上で、いい意味で対等っぽくなる人。俺がイジっているみたいになる人と組むのも、俺をマリオネットにする人と組むのもよくわかんないじゃないですか。野田さんとはお笑いのフィールドで対等だと思ったんですよね。 ──それを聞いていかがですか? 野田 うん。まあ、優勝だなと。お互いがお互いを補って、完全なるゴールデンコンビになります。負けようがない。 ──くるまさんの印象は? 野田 自分のことも周りのことも見えている人ですよね。弱い部分も見えてるし強い部分も見えてる。弱い部分があるから、と諦めない感じも強いですよね。 ──ほかのコンビ見てどうでしょう。 くるま 長田さんとじろうさんがずるいですよね。 野田 これはもうコンビだもん。 くるま こういうとき、ずるする人いるんだよなあ。強すぎてめちゃくちゃ面白いでしょうけど。俺、一番負けたくないです。 野田 ここが今回の大ボスみたいな感じで君臨しそうだから、倒したいよね。 くるま それで言うと、平井さんと堂前さんもそんな感じじゃないですか。そういうことじゃないんですよ。見てください、ホリケンさん・屋敷さん、 津田さん・永野さん、サーヤ・KAƵMAさん、俺ら。これですよ。 野田 こっちはクソスベる可能性がある。全員ちゃんとその可能性を秘めているのが偉い。ホリケンさんと屋敷か。うわー、どうだこれ。 くるま ホリケンさんは屋敷さんに何してほしいんだろう。 野田 気を遣わずにツッコんでくれそうじゃん、屋敷は。ちゃんとガツンと言ってくれそう。それがホリケンさん的にも助かるのかもしれない。まあ、屋敷からしたらこんなのもう迷惑だと思いますけど(笑)。爆発して100か0のコンビですね。 ──津田さん・永野さんコンビはどうですか? 野田 嫌だなあ。思ったのは以前「お笑いの日」(TBS)で、ランジャタイ国崎にめちゃくちゃにされて、それでいい結果が出たじゃないですか。「オモチャにされると勝つ」というのに味を占めたんじゃないですか? くるま 確かに。全然態度が変わったって言ってましたもん。やる前は「なんやねんこれ!」とか言ってたけど、いざやってめっちゃウケたら「次いつやる?」みたいな(笑)。 野田 全部魂胆見えた。これで国崎を選んでしまうと露骨になるから、代わりに自分をオモチャにしてくれそうな人を指名したんじゃないですかね。あと、接点がありすぎないほうがいいと思ったんだと思う。国崎と津田さんって接点がまったくなかったんですよ。 くるま そこまで看破されて、負けてほしいですね。 野田 うまくいかないでほしい。でもこれで永野さんと組んでうまくいかなかったら、本当に国崎がすごかったんだってことですね。 ──お二人の戦略は? 野田 俺らが「ゴールデンコンビ」っていう趣旨に一番沿ってると思う。今まで2人で何かやったことなんかないし。新旧の「M-1」王者が組んだらどうなるのかっていう実験です。一番優勝したほうがいいコンビ。 くるま 確かに。波動で破壊していくのが一番いいですよね。ほかのコンビは「この見せ方があります」とか「往年のです」とかがあると思うんですけど、我々はそういうの全部無視して、目の前のお題に情報ゼロでマックスのパワーで取り組みましょう。あとは、お客さん次第ですね。お客さんがちゃんと“ゴールデンコンビ”を見に来ていたら受け止めてくれるはずなんです。 野田 そう。お客さん、友達同士仲良くやるのが見たいですか? それともゴールデンコンビが見たいですか? 俺たちは真っ向勝負、ゴールデンコンビ。 くるま 間違いない。 □ プロフィール 髙比良くるま(タカヒラクルマ) 1994年9月3日生まれ、東京都出身。令和ロマンのメンバー。大学時代からの相方・松井ケムリと2018年にデビュー。吉本興業所属。 野田クリスタル(ノダクリスタル) 1986年11月28日生まれ、神奈川県出身。2007年に村上とマヂカルラブリーを結成。吉本興業所属。 ■ お笑い界のアイスクライマー(せいや×秋山) □ 霜降り明星せいやが選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──今思い浮かべている相方候補はどんな人ですか? せいや ほぼ同期で戦友のような奴です。この企画ってお互いのやりやすさがめっちゃ大事やと思うんですよ。先輩すぎても後輩すぎてもダメ。その点、今回の相方は気を使わず思いっきりボケられる相手です。 ──その信頼している理由は? せいや コント力かな。僕は漫才師なんですけど、今回の企画はコント力が大事だと思うんです。僕が暴走したときにコントに収めてくれる技術を持っているし、いろいろと機転が利きそうな人。とにかく総合力がめっちゃ高い。番組で一緒にコントをやったときも抜群のバランス感覚を持っていると思ったし、即興のお題に対しても面白く返せるはずです。 ──コンビネーションにも自信あり? せいや はい。ボケとツッコミをわかりやすく分けて、得意なところを補い合うバランスのとれたチームやと思うんです。あとは当日のコンディション次第。こんなにその日の状態に左右される企画、あんまりないですよ! 「自信あります!」とか言いたいけど即興すぎてわからない。相方のコント力で乗り越えたいです! □ 霜降り明星せいや×ハナコ秋山 2ショットインタビュー ──せいやさんの指名を受けていかがですか? 秋山 ありがとう! なんで僕? 驚きが強かったです。本当にいいの? せいや 1位指名で選ばせていただきました。決め手は圧倒的なコントセンス。あと僕が暴走してるときに優しいツッコミで包んでくれる画が思い浮かんだんですよ。大人しいイメージがあるかもしれないですけど、面白いことが大好きで、お笑い能力も高い。秋山が書くコントも大好きですし。お前が一番や! 秋山 僕から見てもせいやはすべてを持ってる憧れの同期です。お笑い能力のすべてのスキルを持っている。こんな男いないですよ。そんなせいやに相方として選ばれたのはめっちゃうれしいです。 ──即興のバトルという点については。 秋山 即興は怖いですね。何が起こるか本当にわからないので。前例がないから、分析もできないし。でもせいやが相方なら、即興という面では怖いものなしかもしれません。どんな場面でも乗り切れると思います。 せいや その意味でも、僕がアクセルべた踏みしたときにアッキーがハンドルを回してくれるんじゃないかなと。……こんだけ褒め合って1回戦で負けるのはやめような(笑)。漫才のチャンピオン、コントのチャンピオンが揃ったので、それぞれのいいところが出たらなと思っています。ただ、見た目のシルエットが似すぎているという懸念はあります。 秋山 アイスクライマーみたいな(笑)。 ──お二人は「新しいカギ」(フジテレビ系)で共演している間柄でもあります。 せいや そうなんですよ。番組も背負っているので変な負け方はできない。会えるタイミングは多いし、気持ちを合わせやすいとは思います。アッキーで心配なのは元気だけですね。 秋山 元気? せいや そんなに「うわー!」ってやるタイプじゃないやん。飲み込まれることだけが心配。 秋山 平常心でね。この豪華さとこの規模のデカさに今までにないくらい元気だったら逆に危ないと思ってください。 せいや 確かにな(笑)。俺は元気出していいけど、アッキーは冷静に。 ──ライバルの顔ぶれはいかがですか? せいや やっぱり強い。当たり前やけどゴールデンコンビを揃えてきましたね。長田さん、じろうさんは少しうちと似てると思うんですよね。同期みたいな信頼関係がある、やりやすい相手を選んできたという点で。コント師とコント師なので厄介そうやな。 秋山 くるま、野田さんも怖いですけどね。「M-1」チャンピオンコンビでブレーン同士。 ──作戦は? せいや Amazonのバラエティ番組ってテレビでできへんようなエグいことせなあかんというイメージがあったんですけど、今回はお客さん審査なので、俺が崩しつつも、アッキーにちゃんと軸を保ってもらうというのがいいと思います。 秋山 「ライブ」という形ではあるからね。 せいや そうそう。だからライバルは僕ら自身ですよ、当日の。いかに噛み合えるか。即興で俺が切り込んで、アッキーのコント脳でコントの形にしてもらう。このやり方ならコントっぽくない設定でもたくさん出して、どんどんコントにしていけるので、可能性は無限大だと思います。 秋山 何が起こるかわからないからこそ、動じず、入り込んだもん勝ちだと思うんです。とにかく馴染んでいく。 せいや 漫才師はすぐコントから出ようとする悪い癖があるので、それだけはやめないと。 秋山 入り込もう! 入っておけばなんとかなる! せいや OK! アッキーはとにかく元気だけ! 元気だけが気がかり。 秋山 そんなに元気ない? せいや あんまり芸人に求めたことないけど、元気よく! ──最後に意気込みをお願いします。 せいや&秋山 似た者同士でがんばります。僕たち、お笑い界のアイスクライマー! □ プロフィール せいや 1992年9月13日生まれ、大阪府出身。2013年に粗品と霜降り明星を結成。吉本興業所属。 秋山寛貴(アキヤマヒロキ) 1991年9月20日生まれ、岡山県出身。2014年に菊田竜大、岡部大とハナコを結成。ワタナベエンターテインメント所属。 ■ 最初に見た芸能人と元AD(ホリケン×屋敷) □ ネプチューン堀内が選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──どんな相方が理想ですか? 堀内 お客さんに伝わりづらいところもうまく表現してくれる、強めのツッコミタイプがいいですね。こっち側だけで楽しんじゃってお客さんがついていけない、みたいなことが多々あるので(笑)。あとは、清潔感がある人。クリーンな、スキャンダラスじゃない人。 ──具体的に思い浮かべている相方の特徴は? 堀内 細かい動きとか、自分で意図していない天然なことをやっても拾って笑いにしてくれそうな感じ。あとは、バンッとはっきりツッコんでくれる。 ──その芸人さんのネタを見たことはありますか? 堀内 あります。けっこう独特な世界観だから、そのネタの世界に入ってみたらどうなるんだろう、という楽しみもあります。彼のネタと僕のネタのミックスみたいな感じで、お客さんをいい意味で裏切れたらいいなと思いますね。 ──交流がある方ですか? 堀内 これが、ちょっとあるんです。プライベートとかではなくて、その人の前職のときに。ゆっくり話したことはないと思うんですけど、そういう関係性も面白いかなって。 ──意気込みをお願いします。 堀内 いやー、優勝狙ったりすると固くなっちゃうのであんまり意識せず、より多くステージをやりたいですね。 □ ネプチューン堀内×ニューヨーク屋敷 2ショットインタビュー ──堀内さんからの指名、どうですか? 屋敷 いや、すごっ。ありがとうございます。 堀内 受けてくれてありがとう。 屋敷 迷いましたけどね(笑)。なんで選んでくれたんですか? 堀内 お客さんに伝わりづらいものを具現化するのがうまそう。「この人はふざけてるんじゃない、ボケとしてやってるんですよ」っていうのを表現してくれるんじゃないかなと。 屋敷 めっちゃ考えて選んでくれてる! 今、俄然やる気になってきました。ありがたいです。僕、15年くらい前に、「ネプリーグ」(フジテレビ系)のADやってたんですけど、一番末端だったので当時はネプチューンさんとお話することもできなかったんです。それがこうやって芸人になってしゃべらせてもらうようになって、しかも相方に選んでもらえるなんて、最高です。正直、近い世代の芸人とやるよりは気が楽ではありますね。ホリケンさんについていけばいいかなって思ってます。 堀内 そこはちょっと違うんだよね。俺は、ニューヨークの世界に入りたいなと思ってて。 屋敷 いや、それキツイっすわ! 入ってこないでください。ホリケンさんの世界に入れてくださいよ。 堀内 ニューヨークって演技うまいなと思うんだよ。憑依型というか。ああいうのをやってみたいなと思って。「オッケーです」とか、俺すごい好きなんだよね。 屋敷 「キングオブコント」で最下位だったネタですね。なるほど。じゃあ僕が「こうやってほしい」とか言っちゃっていいってことですか? 堀内 いいよいいよ。俺もやりたいことはやるけども、半々ぐらいで。俺がやりたいことってけっこうテレビでやり尽くしてるから。 屋敷 新しいホリケンさんを出していくってことですね。うわー、これは大変や。 ──屋敷さんの想定と違いましたか? 屋敷 だいぶ大誤算です。僕は「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ)の閉店シャッターのイメージやったんで。あんな感じで操ってもらえるんやろうなと思ってました。 堀内 そういうパターンもやろうよ。 屋敷 それはそうですね。いろんなパターン見せましょう。ただ、万が一ホリケンさんが縮こまってたら、僕どうしようもないですよ。 堀内 「縮こまってたらどうしよう」って思う感覚がやっぱりさすがだよね。普通だったら、「関係ないことをやってきたらどうしよう」じゃない? 屋敷 関係ないことやってくれるぶんにはツッコめるんですけど、なんか、ホリケンさん縮こまってません? それが一番怖いって今思いました。むちゃくちゃやってくれるほうがまだマシというか。僕も焦ったりしたいんで。いやもう、ホリケンさんに遠慮しないほうがいいですね、ほんまに。 堀内 そう、遠慮しないで! 屋敷 僕の中ではまだ、マジで芸能人なんですよ。AD時代、一番初めに見た芸能人なので。 堀内 お笑い芸人になってから会ったときはどう思った? 屋敷 「やっぱ編集されとんやな」と思いました。全然うまいこといってないときもあるじゃないですか。「ネプリーグ」のときは「こんなおもろいんや」と思ってましたけど。でも、「向上委員会」だと「あ、ちゃんと上手いこといかんねや」と思うことはよくあります。 堀内 頼もしいね! それもわかっていてくれたほうが。 ──ほかのコンビを見ていかがでしょう。 屋敷 ホリケンさんだけ異質すぎません? 世代が全然違う! 僕ら、ほかのコンビからしたら不気味やと思います。 ──自信のほどは? 堀内 いや、俺はこの中だったら負けても恥ずかしくないな。 屋敷 勝ちましょうよ! ホリケンさんが弱気って意味わかんないですって。ホリケンさんって自信満々だと思ってました。とりあえず優しくします、本番までは。もう大丈夫です、リラックスしてください。 堀内 ありがとう。 屋敷 メンタルケアします。AD時代に戻ります。タレントさんをケアする立場でいきますので、本番はもう楽しくやりましょう。 □ プロフィール 堀内健(ホリウチケン) 1969年11月28日、神奈川県出身。名倉潤、原田泰造と1993年にトリオ・ネプチューンを結成。ワタナベエンターテインメント所属。 屋敷裕政(ヤシキヒロマサ) 1986年3月1日生まれ、三重県出身。嶋佐和也と2010年にニューヨークを結成。吉本興業所属。 ■ いつもの空気感ではんなり勝つ(長田×じろう) □ チョコレートプラネット長田が選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──松尾さんではない相方を選んでいただきます。 長田 友達ではパンサーの向井、一択なんですけど。コントで勝ちにいくって考えれば何人かいます。人間性が強い、個性が強い人がいいんじゃないかなと思います。 ──今思い浮かべている相方はどんな方? 長田 頭脳とパワー。これを持ち合わせている。ネタ作っている人、というよりもっと幅広く物を作っている。作家と言ってもいいんじゃないかな。長年、一緒に近くでやってきているので大体どういう人間かもわかってます。僕が気を許せる相手。そして一番のライバルでもある。 ──その方と組んだ場合、優勝する自信はありますか? 長田 もちろんあります。経験上、こういう賞レースみたいなものでは下馬票で一番になると優勝できないと思っていて。もっと強いインパクトのあるメンツがいると思うので、今回俺らはたぶん3、4番手。ただ、その3、4番手が一番優勝できます。だから実質優勝候補です。 □ チョコレートプラネット長田×シソンヌじろう 2ショットインタビュー ──長田さんからの指名を受けてどう思いましたか? じろう うれしかったですよ。「向井か僕か」で争ったんじゃないかなって予想もしつつ。 長田 もちろんそうなんだけど、向井は友達すぎて。勝負事ってなると、やっぱりじろうかなって。 ──長田さん、じろうさんの強みは? 長田 やはり頭脳。ドラマの作家とかもやっていますから。即興性も高いと思います。あとはボイス。意外と声なんですよ、じろうくんって。細かい演技かなと思いきや、けっこう勢いのあるボイスで持っていくパワーはあるので。ボイスの力はうちの相方と同等レベルで持ってると思いますね。そして青森力。今日も青森から来ているんですよ。世界配信されるので、世界対青森ですね。そのミスマッチがけっこういい起爆剤になるんじゃないかなと思います。 ──じろうさんはこのコンビで挑むことについて不安はありますか? じろう 特に不安はないです。別の番組でも、与えられたもので何かしてくださいみたいなのをずっとやってきて、慣れちゃってるんで。逆にそれがちょっとあだになるのかも。ヒリつきがなさすぎて。追い込まれて出てくるものってあるじゃないですか。 長田 不安がなさすぎるってことですね、逆に。 じろう でもわかんない。当日もうガチガチに緊張して何も思いつかないかもしれない(笑)。 長田 お客さんの前に立つと緊張するしね。「チョコンヌ」っていうチョコレートプラネットとシソンヌのユニットをやっているんですけど、気の合う2組なので、練習も「こんなもんでいいか」「ノリで行っちゃおうぜ」っていう感じなんです。それでいざ本番なったらガチガチに緊張してる(笑)。 じろう 誰もセリフが出てこないとか。「あれ? 間違えた?」みたいな。 長田 まあでも、付き合い長いんで。このじろうと俺のいつもの空気感で挑んでみようかなと思います。 ──ほかのコンビについても聞かせてください。サーヤさんは中学生の頃からしずるが好きということでKAƵMAさんを指名しました。 長田 KAƵMAさんも相方の候補にあったんですよ。「新しいカギ」というコント番組を一緒にやっている中で、せいやのポテンシャルと秋山の頭脳の掛け合わせも怖いですね。身長も同じくらいなので見やすい。ここ(平井・堂前)はちょっとうちに近い感じなのかな? コント同士で、一緒にユニットをやったりして関係性もある。 ──ちなみにお二人に対しては、「ずるい」という声が上がっていました。 じろう まあまあ、そうですよね。 長田 知らないです、そんなん。ノールールでしょ? 誰でも選べるわけですから。 ──長田さんは「自分たちじゃ優勝候補ではなく、3、4番手ぐらい」と自己分析していましたがじろうさんはいかがでしょう。 じろう はいはい、わかります。その感じは長いこと芸人やってると、わかるんですよ。この企画で自分はどれぐらいの位置になるのかなって。優勝はしたいですけどね。ただお客さん審査っていうものに対してトラウマしかないんですよ。僕らヨシモト∞ホールで打ちのめされてきた世代なので。 ──最後に意気込みを。 長田 緊張したくないです。緊張せず、はんなり勝ち上がっていきたい。 じろう やっぱり1000万欲しいね。青森で今、クレープ屋さんをちょっと移動させられないかということもちょっと考えてて。 長田 どういうこと? じろう 街にクレープ屋さんを作りたいなと思ってて、その資金にしたい。 長田 青森やったら1000万円で家建てられるんじゃない? じろう もう大豪邸建てられる。 □ プロフィール 長田庄平(オサダショウヘイ) 1980年1月28日、京都府出身。松尾駿と2006年にチョコレートプラネット結成。吉本興業所属。 じろう 1978年7月14日生まれ、青森出身。長谷川忍と2006年にシソンヌを結成。吉本興業所属。 ■ 愛と情熱と友情・努力・勝利(澤部×真栄田) □ ハライチ澤部が選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──この企画を聞いたときにパッと思い浮かんだ相方候補はいますか? 澤部 何人か浮かびました。最初は「俺こんなん勝てないだろう」「賑やかしで終わってもいいかな」と一瞬思ったんですけど、「ダメだ! 出るからには優勝を狙いたい」と思い直して、抜きん出た発想力を持っている方を選びました。なんかもう、ほかの人と違うんですよ。人じゃなかった時期もあります、いろんな意味で(笑)。もちろん岩井ともボケの種類が全然違う。一応先輩ですけど、ほぼ同時期に一緒に戦ってきた感覚です。賞レースのときに受けた衝撃は人生においてトップと言っていいくらい。 ──プライベートでの交流はありますか? 澤部 飲みに行ったこともあるんですが、その人はすごくお酒を飲みます。そしてめちゃめちゃお笑いに熱くて優しいので、僕のことをすごく褒めてくれるんです。「澤部は天才だな」って。それも選んだ理由の1つです(笑)。 ──うまくツッコむ自信は? 澤部 ボケが突拍子なさすぎて、こちらが何もワードが出ないときがあるんですよ。「わけわかんないよ!」しか出ないか、僕の顔が引きつって終わる可能性もある。でも自分にとっては一種の挑戦だと思っています。「M-1」や「キングオブコント」のチャンピオンもいますけど、僕たちはそこを超えるほどの爆発力は持ってるはず。0か100ですね。 □ ハライチ澤部×スリムクラブ真栄田 2ショットインタビュー ──澤部さんからの指名を受けていかがですか? 真栄田 めちゃくちゃうれしいですよ。本当にありがとう! もう大好きなんですよ、澤部のこと。 澤部 ストレート! 島の愛の伝え方! ……久しぶりに会いましたけど、こんな髪色でしたっけ? K-1選手みたいになってる。 真栄田 よく「なんで染めてるの?」って聞かれるんですけど、本当に意味なくて、シンプルにモテたい。 澤部 結婚してますからね、あなたは。 真栄田 すみません、よろしくお願いします。なぜ選んでくれたんですか? 澤部 「M-1グランプリ2010」におけるスリムクラブの衝撃を超えるものはそうそうないですから。 真栄田 正直それは自分でも思っていて。今でも酔うと家で2010年のDVDを観てます。 澤部 もうよしましょう(笑)。 真栄田 あのときは会心の一撃出たなと思うけど、当時のものをさらに濃くして澤部に提供できたら、選んでくれた恩返しになるんじゃないかなと思います。 澤部 僕はその真栄田さんの爆発力や必殺力に賭けたいです。あれ以来のインパクトを残してほしい。地元のすごい先輩を連れてきた、みたいなイメージです。スリムクラブのすごさを改めてシェアしたい。 真栄田 ガチでうれしい。戦っていたライバルだったわけですけど、その2人が組んで一緒に戦う……「ジャンプ」です。 澤部 今回「ジャンプ」を表現したいっていうのはあります。 真栄田 友情・努力・勝利ですよ。「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)で10年間一緒に探偵をやってきて、こんなにもみんなから愛されている澤部から学ぶことも多いです。好きだからこそずっと意識していました。だから今回こうしてコンビを組めるのは不思議な感覚。めちゃめちゃ感謝してます。 ──真栄田さんは澤部さんのどういうところが好きなんですか? 真栄田 澤部ってキャッチャーだなと感じるときがあって。チームワークがすごいんですよ。人を楽しませる、のびのびさせる力。岩井が羨ましいよ。いや、内間も好きだけど。心の神経を皆さんにつなげているのがわかる。それが愛なんです。一緒にいてなんか泣きそうになるし、うれしい。そして、自分さえよければいいとかじゃなくて人の気持ちを理解しようとするこの理解力。ここも愛も繋がります。彼の経験とか人間の深さも好き。 ──ライバルを見ていかがでしょう。 澤部 正直、真栄田さんが一番売れてないです。 真栄田 正直な。 澤部 でも一瞬の閃きは真栄田さんがトップだと思います。一度“闇落ち”してるのもマンガチックじゃないですか? そこから這い上がるドラマを見たいです。 真栄田 津田さんと永野さんのコンビはノリにノッてる感じがします。津田さんは例えば「『おはようございます』を面白く言う選手権」みたいなことをしても優勝できると思うんです。あと永野さんは人間として大好き。人の目を気にしない己の強さがあって、言葉にめっちゃパワーがある。 澤部 でも初戦で負けてグチグチ言ってる画も見えますよ。 真栄田 「Amazon解約する」とか言いそうだもんな。 ──このコンビで優勝できそうですか? 澤部 最終的には人間力の戦いになってくると思うんですけど、その点、真栄田さんは涙もろくて熱いので、その情熱をすべて解放したときに勝利が見えてくるんじゃないかなと。「ナイトスクープ」でも依頼者に寄り添って涙するし、怒るし、一緒に笑えるし。そういうところを見てきたので。 真栄田 澤部はもう、個人として見た場合、優勝候補なんです。だから俺次第ですね。俺が澤部のレベルに達して、リードできれば。暴れる牛に澤部が乗って楽しんでるようなイメージになれば、いけるんじゃないかなと思います。 □ プロフィール 澤部佑(サワベユウ) 1986年5月19日生まれ、埼玉県出身。岩井勇気とハライチを結成し2006年にデビュー。ワタナベエンターテインメント所属。 真栄田賢(マエダケン) 1976年3月1日生まれ、沖縄県出身。2005年に内間政成とスリムクラブを結成。吉本興業所属。 ■ この2人なら喜びは2倍。悲しみは2分の1(平井×堂前) □ 男性ブランコ平井が選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──「THEゴールデンコンビ」に出演することになった感想は? 平井 すごいです。本当になんで私が、という。並びを見ても豪華なメンバーなので驚きです。 ──どんな相方と組みたいですか? 平井 僕からしたら即興感が相当ネックなところではあるので、相方には胆力を期待します。もう、丹田ドシッな人ですね。「どんなことが起こっても大丈夫だぜ」という。即興に強い人はぜひ隣にいてほしいなって思います。 ──ボケ・ツッコミどちらを相方に求めますか? 平井 8組いて毎回シチュエーションが変わるし、変化をつけるためにはボケ・ツッコミを決めてないほうがあらゆる笑いの方向性が作れるんじゃないかなと思うので、そこは柔軟に対応するような人がいいのかなと思います。 ──ネタを作れる人がいいですか? 平井 ネタを作れる人に越したことはないです。こちらの提案するお笑いと向こうの提案するお笑い、いくつも選択肢があればさまざまなジャンルのものが作れると思うので。 ──思い浮かべている人は平井さんにとってどんな人ですか? 平井 一言で言うならば、「恋、焦がれ、憧れ」。嫉妬というか羨望も混じっているんですけど、自分もこういうネタをやってみたいなというところから始まって、そこから背中に手が届きそうなときがあったけど、さらにどんどん躍進していって置いてかれて……というような、「背中をずっと見てきた人」ですね。 ──オファーを受けてくれると思いますか? 平井 僕は、2つ返事だと思います。向こうも僕のこと好きなんじゃないかな。わからないですよ、僕の一方的なやつかもしれないですけど。 ──優勝する自信はありますか? 平井 優勝すると言わせてください。 ──その根拠は。 平井 なぜならこの組みたい相手と組んだらまさしくゴールデンなので。 1人では無理だとしても、この2人だと喜びは2倍。悲しみは2分の1。そう思います。 □ 男性ブランコ平井×ロングコートダディ堂前 2ショットインタビュー ──平井さんからの指名を受けていかがですか? 堂前 まあ、そりゃそうだろうなと。 平井 なんで読めてんの?(笑) 堂前 ご飯とかにもよく行くので、その段階から「こいつ俺のこと好きやな」って思ってました。 ──平井さん、改めて堂前さんを指名した理由を。 平井 僕が好きなお笑いの中で一番面白い人だからです。 堂前 光栄ですね。やっぱり好きやったんやなと。 ──平井さんも「好かれていると思う」とおっしゃっていましたが、実際のところは? 堂前 そうですね。軽い言葉で言うなら、好き好き同士です。 平井 相思相愛でええやん(笑)。ただ、自分の中の懸念事項として、けっこう頼っちゃいそうになると思うんですよ。「堂前さんお願いします」みたいな。堂前さんはたぶん操作されても面白い人だと思うので、そこを僕はがんばって気兼ねなく提案していけたらいいなと。 堂前 操られたいもんですなあ。 ──堂前さんから平井さんの印象は? 堂前 今言ってくれたことに近いんですが、もちろんネタとか台本も書けるんですけど、プレイヤーとしてのキャラ性能もすごい上がってきてるなという。操られるのもたぶんうまいので、お互いを操っていけたらという感じですね。お互い人形で、お互い紐を持っている。 ──信頼感がありますね。 平井 堂前さんの末恐ろしいところは大胆さ、胆力。どこにいてもずっと飄々。飄なんですよ、本当に。緊張しているところを見たことない。大胆不敵さが僕はものすごく頼もしくて。僕は緊張とかでなんかもう変なことしちゃうので、堂前さんがいることで落ち着いていけるんじゃないかなと思います。 堂前 平井はやる気が満ち溢れてるんです。好きな仕事に対するやる気の量は信頼できますね。 平井 いやもうめちゃくちゃやる気あります。マジでやる気あるんです。 ──ほかのコンビを見てどうですか? 平井 長田さんとじろうさんは人間パワーもあり、コントでもきる方々だからちょっと要注意かもしれないです。ずっとユニットを一緒にやってきているから息も合っているでしょうし。あと近いところで言うと、せいや・秋山。秋山は作る力もありますから。 堂前 そうね、せいやもちろんありますけど、やっぱりプレイヤー力が群を抜いているので。 平井 サーヤ・KAƵMAさんも強そうな気がします。 堂前 でもKAƵMAさんが一切ハマらんかったら終わりやねん。 平井 ありますからね(笑)。KAƵMAさんがハマらない日。 堂前 KAƵMAの日になったらヤバいです。 ──戦略は。 堂前 人間力が高い人も多いので、コントパワーで勝負していかなあかん感じはありますよね。 平井 人間パワーたちが多い中、わりと色味的には地味なんですけど、それがゆえ、付け入る隙がとてもあるような気がします。ハードルが高くない状態で、いわゆるダークホース枠なのではないかなと。どんなに多くの軍勢を率いている王国だろうが、砦にちょっとでも裂け目があったらそこを少数精鋭で攻め入って敵将を撃ち取る。そういう作戦が立てられるのではないかなと思います。 堂前 まったく同じことを考えてました。 平井 そんなことはないでしょう。「砦の裂け目」とかけっこう苦しかった……。 堂前 でも本当に似たようなことは考えていて、後半はネタで勝負できるほうが強くなると思うので、ステージを進めば進むほど有利かなと思いますね。 □ プロフィール 平井まさあき(ヒライマサアキ) 1987年8月1日生まれ、兵庫県出身。2011年に浦井のりひろと男性ブランコを結成。吉本興業所属。 堂前透(ドウマエトオル) 1990年1月16日生まれ、福井県出身。2009年に兎とロングコートダディを結成。吉本興業所属。 ■ こんな勝ち確なステージでいいのかなって(サーヤ×KAƵMA) □ ラランド・サーヤが選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──思い浮かべている相方はどんな人ですか? サーヤ もう「この人に蹴られたら立ち直れないな」ってくらい一緒にやりたい人はいます。本当にオールラウンダーというか、なんでもできるんじゃないかなって。どこを取っても非がない。私はその人を目指している部分があるので、師弟関係みたいな強みでいきたい。勝手に師匠だと思ってます。ネタもそうです。「ああなりたいな」と彼に影響を受けてる部分があります。ほかの方たちは「化学反応」とか言ってるかもしれないですけど、私はもう本当に師匠と弟子だからそれは息が合うよね、っていう見え方になると思います。 ──プライベートで交流はありますか? サーヤ ないです。飲んだこともないです。本当にカメラが止まったら三言くらいしかしゃべってないです。距離感がズブズブになるのはよくないですよ、師弟って。ある程度、仕事上でうまくいくような距離感。 ──その人とはどういう戦略で優勝を目指しますか? サーヤ 空気の変え方を知っている人なので、もう自分のステージにしてくれる。ほぼ藤原竜也さんみたいな。彼にしか目が行かなくなって、彼の作品になるじゃないですか。 ──改めてその人を選んだ最大の理由を教えてください。 サーヤ ファンだったからです。あと声がデカい。私はこれが一番大事だと思うんですけど。その場を制圧できる声のデカさ! ワードは正直わかんないです。発声だと思います。発声の鬼。表現力が高い。すべて発声で司ってます。 □ ラランド・サーヤ×しずるKAƵMA 2ショットインタビュー ──サーヤさん、改めてKAƵMAさんを選んだ理由を。 サーヤ もう遡ること15年ほど前、地元の大学の学園祭にしずるさんが来ていて、私は朝6時くらいから並んで最前列で見たんです。たぶん覚えてると思うんですけど、目が合って、「早くこっちおいで」という合図を出してくださってたんですよね。「こっちのほうが楽しいよ」みたいな。それでまんまと私も乗せられちゃって、そこから漫才やるようになって、コントもやるようになって。歯車狂わされちゃった。KAƵMAさんにけっこう舵切られちゃったので、今回ちょっと責任とってもらおうかなと。 KAƵMA あのときのお前か! 大きくなったな。 ──指名を受けてKAƵMAさんはどう思いましたか? KAƵMA ちょっと正直、退屈してたんですよね。最近、楽しみがヤニぐらいしかなくて。そのときになんかサーヤからオファーをもらって「ああ、日本の笑い終わらせたいんだな」と思って。だったらここらで終わらせようかなと。 ──それはどういう意味ですか? KAƵMA もう僕らが何かやっちゃったら、たぶんもうお笑いでやることはないんじゃないですかね。 サーヤ 日本のお笑いが1個完結する。 ──お二人のほかにも7組が出場するんですけど、このメンバーについてはいかがですか? サーヤ これ、一番強い人たちが集まったって感じですか? KAƵMA おめおめと負けに出てきたのかな。 サーヤ こんな勝ち確なステージでいいのかなって。 ──どういうふうに戦っていきますか? サーヤ 舞台に出てからお客さんの顔を見て、その場でやるっていうのは10年ぐらいやってきたので、別に変わんないかなって思います。 KAƵMA サーヤは本当に面白さがとんでもないですよ。これはマジで認めてますから。 サーヤ ああ、一番うれしいです。 KAƵMA やっぱね俺、大好きなんすよ。サーヤの一番好きなところはロックンロール。こいつロックなんですよ。何か変えてやろうっていう。サーヤのロックンロールを出す日が、この(ゴールデンコンビの)日です。若いときの鬱屈したもんがサーヤにまだ残ってんすよ。女始まって以来の童貞っていうか。まだ童貞感があるんですよ。 サーヤ 女始まって以来の童貞? KAƵMA その感じがあるんですよ。変な話。サーヤのお笑いの中にインテリジェンスは俺、感じられません。ただ、面白いだけの破壊するためだけのマシンだと思ってます。 サーヤ 初めて気づいてくれました。インテリジェンスって言っておけばいいと思っている人は多くて。そこに触れてくれるのは、やっぱりちゃんと見てくれてたんだなと。 KAƵMA 超くだらない奴です。くだらないバカ。だから、うれしいです。 ──意気込みをお願いします。 サーヤ なんだろうな。嫌な思いをたくさんしてきたほうがいいかもしれないです。元気な状態で来ちゃったら、笑いすぎてバカになっちゃうから、傷ついて傷ついてもう誰も笑わせられない状態になってから来てください。200人の人を一斉に笑顔にできます。 KAƵMA はい、間違いないです。普通にやるだけ、それで終わり、お疲れ様でした。 ──優勝する自信はありますか。 KAƵMA 聞いたか? お前、一番おもしれぇ! 「ゴールデンコンビ」出ろお前! サーヤ 出たほうがいい! 一番ギャグ言ってる! ──自信はあるということ? サーヤ ある、ないとかじゃないですね。もう、ごめんなさいって感じです。 KAƵMA 本当に申し訳ない。先に言っておきます。本当にどうもすみませんでした。 サーヤ 面白くてごめんなさいね。 □ プロフィール サーヤ 1995年12月13日生まれ、東京都出身。2014年にニシダとラランドを結成。レモンジャム所属。 KAƵMA(カズマ) 1984年1月17日生まれ、埼玉県出身。2003年に村上純としずるを結成。吉本興業所属。 ■ 時間通り収録場所に行ければ勝つ(津田×永野) □ ダイアン津田が選ぶ“最強新コンビ”相方は? ──どんな相方を求めますか? 津田 困らせるようなことをやってくれる人がいいかな。どうせならもうむちゃくちゃスベるくらいのことをする人のほうがやりやすいです。 ──スベることは怖くない? 津田 その先に笑い起きそうじゃないですか。テクニカルなことされてもわけわからないので、もっとシンプルな人がいいです。パワーとか即興性で。吉本じゃないほうがいいですね。 ──それはなぜですか? 津田 同じ吉本だと、ちょっと置きにいっている、勝負してない感じがする。優勝したいので。賞金欲しいです。「M-1グランプリ」とか、今まで数々そういうチャンスはあったんですけど、一切かすってもないので、賞金1000万というのに憧れます。 ──今思い描いている人と組めば勝てる? 津田 勝てると思います。少なくともその場を荒らすことはできます。どっちかですね。ウケるか、むちゃくちゃスベるか。 □ ダイアン津田×永野 2ショットインタビュー 津田 OKしていただいてうれしいです、本当に。 永野 こちらこそよ。今、飛ぶ鳥を落とす勢いのダイアンの津田くんと組めるなんて。俺さ、「ラッセン」のネタで8年くらい前に世の中に出たじゃん。そのときにすごく嫌な経験ばっかりしたの。友達同士みたいなひな壇の奴らが普通の温度でしゃべって、「お前は奇声上げてろ」みたいな空気で、全然実力が出せなかった。 津田 なるほど。 永野 それでまた沈んでたんだけど、こういう配信の時代が訪れた。地上波っていうのは配信番組で様子を見てから芸人を使うから、ここで結果を出そうと思ってるよ。でも、なんで選んでくれたんですか? 津田 正直、かき回してくれると思うんですよ。「ちょっと待って、これ何なの?」みたいな。みんなを困らせていただきたい。 永野 「THEゴールデンコンビ」のルール自体を? 津田 そうです、そうです。 永野 はあー! さすが津田! 俺それ、今までけっこうやってたんですよ。バラエティ出て、「ラッセン」で呼ばれているのに「ラッセン」の形式自体を否定するっていう。でも、「形式の中で暴れるのがテレビだぞ」って怒られて、干されたんですよ。でも、テレビの永久切符手に入れたような芸人たちがテレビに力がなくなったら急にYouTube始めて。もう俺の時代ですよ。 ──ほかのコンビを見ていかがですか? 津田 実は我々が一番芯食ってるんちゃうかなと思ってるんですけど。これぞ「ゴールデンコンビ」じゃないですか。 永野 本当だ。ほかのコンビはいかにもだもんね。マジでなんか想像できるじゃん。あ、でもニューヨーク屋敷か。ニューヨークのYouTubeは今僕が評価されているきっかけでもあるから、あんまり悪く言えないんですよ。 津田 恩義を感じてるんですね。 永野 令和ロマンくるまも、なんかの番組で「永野さんが天下獲る」って言ってくれて、それで今仕事をもらっているところもあるから、恩義を感じちゃう。 津田 ちょっとちょっと。そこらへんもぶち壊してくださいよ。「なんであんなこと言ったんだよ!」くらいの感じで。 永野 マヂカルラブリー野田も、「野田が認めている永野」みたいなことがあったからけっこう食いつないでいた時期とかあって。 津田 恩義だらけやないか! 永野 恩義しかない。だって俺、彗星のごとくこの業界に飛び込んできて、21年かけて人に頭下げて売れたから。 津田 それって彗星なんですか? MCは千鳥さんですよ。 永野 千鳥には恩義感じてる……。でも千鳥はいいです。相性がいいので。千鳥からのムチャぶりもありますよね? だったらもう倍増効果で。 津田 あとやっぱりコンビなので、ちゃんとコンビとして機能してもらわないとな、というのもありますよ。 永野 でも、それぞれがそれぞれのことをやってるコンビがよくない? お互いに100以上の力を出して、千鳥が「あかんやん。これコンビの意味ないやん」っていうのがもう巻き込んじゃってることになるから。 津田 とか言って、本番の日に萎縮するのとかやめてくださいよ。 永野 真面目な話すると、萎縮でダメになるんじゃないかなって考えたときもあったんですよ。だけど今俺、萎縮すら味になってる。俺ね、今、全勝ちなんですよ。緊張してる姿すら面白いんで。最強ですよ。 ──最後に意気込みをお願いします。 永野 津田くんに誘ってもらったっていう喜びと、この企画がもう面白いじゃないですか。楽しみでしょうがないですね。楽しくやっても勝つし、萎縮してても勝つし、結局、時間通り収録場所に行けば勝つと思う。 津田 ちゃんと行ければね。 永野 行ければ勝つ。その域に来てるから。 津田 そうですね。僕が今一番足りてないパーツが永野さんだと思ってるんですよ。だからコンビというよりも、合体して1人で戦う感じ。もうニコイチ。もうこれでいきたいと思います。 □ プロフィール 津田篤宏(ツダアツヒロ) 1976年5月27日生まれ、滋賀県出身。2000年にユースケとダイアンを結成。吉本興業所属。 永野(ナガノ) 1974年9月2日生まれ、宮崎県出身。1995年より活動するピン芸人。グレープカンパニー所属。 (c)2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.