オバマ元大統領夫妻が民主党大会で演説、ハリス氏支持を訴える トランプ氏に反旗翻す共和党員らも続々登壇
米民主党全国大会は2日目の20日、オバマ元大統領と夫人のミシェル氏が登壇し、ハリス副大統領への支持を訴えた。オバマ氏は「米国は新たな章を迎える準備ができている。より良い物語への用意ができている。カマラ・ハリス大統領を迎える準備ができている」と述べた。またこの日は、トランプ氏が党の中心になって以来距離を置く共和党員らが相次いで登壇し、トランプ氏を批判した。 20日、米民主党全国大会は2日目。オバマ元大統領と夫人のミシェル氏が登壇し、ハリス副大統領への支持を訴えた。 黒人として米史上初めて大統領を務めたオバマ氏は、長年の盟友でもあり、土壇場で大統領選への出馬を表明したハリス氏にその多大な政治的影響力を注いでいる。オバマ氏はシカゴの熱狂的な群衆の前でハリス氏を称賛した。 オバマ元米大統領 「米国は新たな章を迎える準備ができている。より良い物語への用意ができている。カマラ・ハリス大統領を迎える準備ができている」 オバマ氏はまた、共和党のトランプ候補を批判した。 「9年前に黄金のエスカレーターに乗って以来、自分の問題について愚痴を言い続けている78歳の億万長者がいる」 「あと4年の虚勢と失敗、混乱は要らない。その映画は既に見たことがあり、続編はたいていもっとひどいと誰もが知っている」 オバマ氏に先立ちミシェル夫人が演説した。世論調査で一時、次期大統領候補のトップに名前が挙がるなど、民主党支持者の間で高い人気を誇る。その夫人も、夫やハリス氏の市民権に対して人種差別的な攻撃を繰り広げてきたトランプ氏を痛烈に批判した。 ミシェル夫人 「醜い女性蔑視や人種差別的な嘘を繰り返すことは、人々の生活を本当に良くするアイデアや解決策の代わりにはならない」 夫人はさらに、米国に入国する移民が「黒人の仕事」を奪っているとのトランプ氏の発言にもこう反論。「彼に教えてあげる人はいないものだろうか――彼が今まさに求めているその仕事が『黒人の仕事』の1つかもしれないということを」 この日は、トランプ氏が党の中心になって以来距離を置く共和党員が相次いで演説を行った。この中にはトランプ政権の元報道官グリシャム氏やアリゾナ州メサ市のジャイルズ市長が含まれていた。 アリゾナ州メサ市 ジャイルズ市長(共和党) 「ジョン・マケイン氏の共和党は消滅した。我々はいまの共和党に対して何の恩義もない」 ハリス氏と、副大統領候補のウォルズ氏はこの日、先月の共和党全国大会と同じ場所で開催されたミルウォーキーでの選挙集会会場から、バーチャル形式で参加した。