『ザ・ノンフィクション』大反響の婚活男性を結婚に導く…カリスマアドバイザー・植草美幸氏、罵倒されても“親心”で向き合う
個人的にやっていたマッチングを事業化
フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、今年2月4日・11日に放送された『結婚したい彼と彼女の場合 ~令和の婚活漂流記2024~』。結婚相談所に入会した、デート経験がない進藤さん(仮名・当時29)や、バツイチの内田さん(当時55)が、女性の心を読み取れず、苦悩しながら奮闘する姿に、応援や共感など多くの反響を呼んだ。 【写真】婚活に奮闘する内田さんと進藤さん(仮名) そんな彼らの婚活のその後が、同局系特番『ジツハなジツワ ~#今夜の好奇心~独占密着!すべてが初公開SP』(5日19:00~)で描かれる。入会当初から大きな変化を遂げ、ついに結婚へ向かうが、それを導いたのは、親身になって指導した結婚相談所「マリーミー」代表のカリスマ婚活アドバイザー・植草美幸氏だ。同氏に、この事業の立ち上げの苦難や、マッチングのポイントなど話を聞いた――。
■リーマンショックから事業転換 2009年にマリーミーを立ち上げた植草氏。今や様々なメディアで取り上げられるほど注目を集めているが、事業を軌道に乗せるまでには、様々な苦難があった。 もともとアパレル会社を経営し、最盛期には25店舗を運営。150人の社員を抱え、デザイナー、パタンナー、生産管理、営業職などの派遣業も行っていたという。この事業を15年にわたり行ってきたが、2008年にリーマンショックが起こる。 店舗数は15に、社員も100人を切る状況になった上、「アパレル業界はわりと若いうちだけできる仕事なので、年齢的にも限界だった」ことで、新たな事業への転換を考えた植草氏。まずは「高齢者施設」「保育園」「スタイリスト」という3つの業種を検討したが、資金面や需要面から参入の不安が拭えない中で、ある社員から「そういえば社長って、何人も結婚のお世話をして、お中元やお歳暮がたくさん来ますよね」と言われた。 実は母親がボランティアで仲人業をやっていて、幼少期に母が手配したお見合いに付いていったこともあるという植草氏は、自身も若い頃から友達同士や同僚たちを、個人的にマッチングしていたのだ。「これを事業としてやることは考えたこともなかったけど、やってみよう」と動き出した。 ■自転車でチラシを配る「泥臭い営業」 「知名度がないですから、もう全然ダメでした」という立ち上げ当初は、一人でチラシを製作し、500枚を封筒に入れて自転車のカゴに積み、青山や表参道周辺で配り回った。赤信号で止まっていると、地域の法人会会長から「あなたはいつもここを自転車で走ってるけど、何やってんの?」と声をかけられ、法人会でセミナーを開かせてもらったこともあったという。 そうして本人いわく「泥臭い営業」を行う中で、転機が訪れたのは2011年。同級生が講演会をやるのを聞いて、チラシを置かせてもらいたいと頼むと、前座で20分の時間をもらい、事業説明を行った。 すると、その来場者に米ニュースチャンネル・CNNの日本法人の社員が。この頃、イギリスではウィリアム王子(当時)が結婚してお祝いムードの一方、東日本大震災直後で暗いイメージが漂っていた日本において、「一人だけ“幸せというのはですね!”と講演してるのが興味深く思われたのかもしれません」と後日取材依頼があり、密着の様子がヘッドラインニュースで200カ国に流れることになった。 この出来事がターニングポイントに。成婚実績を積み上げていくことで評判を呼び、現在の盛況に至るわけだ。