台風18号の農林水産関連被害、約18億円に 南部・屏東県に集中/台湾
(台北中央社)農業部(農業省)は6日、台風18号による台湾全土での農林水産関連の被害額が約3億8814万台湾元(約17億8796万円)に上るとする推計を発表した。南部・屏東県に被害が集中し、被害額は約2億3863万元(約10億9924万円)と全体の約61%を占めた。 同日午前11時までの各県市の統計を同部がまとめた。屏東県の次に被害額が多かったのは南部・高雄市で約8896万元(約4億979万円)。東部・台東県(約3514万元=約1億6187万円)や離島・澎湖県(約1752万元=約8070万円)、北部・新北市(約337万元=約1552万円)と続いた。 産業別では農産関連の被害が最も大きく、約3億1607万元(約14億5597万円)。被害面積は4132ヘクタールに達した。被害額が大きい農作物の上位3位はバナナ(約6093万元=約2億8067万円)、グアバ(約4872万元=約2億2443万円)、ナツメ(約3763万元=約1億7334万円)だった。 民間施設の被害は約7202万元(約3億3176万円)で、畑や定置網、鶏舎などが被害を受けた。 台風18号は3日午後に高雄市に上陸。4日午前に熱帯低気圧に変わった。 (張雄風/編集:田中宏樹)