<速報>黒田の日米通算199勝目で広島が32年ぶり11連勝!
広島の黒田博樹(41)が29日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に先発、7回を投げて山田に許した26号ソロだけの1失点に抑えて今季6勝目、これが日米通算199勝目となった。6回二死満塁からは自ら走者一掃の3点タイムリー二塁打まで放つなど、満員のファンを喜ばせる“黒田劇場”で、チームは32年ぶりの11連勝。もう広島の勢いが止められなくなってきた。 黒田vs山田の注目対決は、二回に巡ってきた。珍しくツーシームが真ん中へ甘く入った。打球はバックスクリーンへ。先制の26号ソロ。しかし、今のカープ打線ならば、1点など痛くもかゆくもない。 3回にヤクルトの先発の原を攻めて、松山、石原が連打で出塁すると、原が緊急降板。代わった徳山から田中が、四球を選び一死満塁とすると、菊池のライト越えの2点タイムリー二塁打で逆転。さらに二死二、三塁からルナがセンター前へ2点タイムリーで続き、この回4点を奪い、黒田を援護した。 点差が広がると切り替えのできるのが、黒田のすごさだ。落ち着いたピッチングでボールを動かして、4回は山田、雄平、バレンティンの3人を揃って内野ゴロ。5回、6回もパーフェクトに抑えこむと、その裏、自らのバット追加点を叩きだす。代打・下水流のヒットで、ホームをついた鈴木が絶妙のバックホームでアウトになったが、石原が敬遠されて二死満塁で打席に立つと、3番手、成瀬の低めをつく難しい初球のボールをうまくすくった。レフトオーバーとなる走者一掃の3点タイムリー二塁打。黒田の一撃でゲームがワンサイドとなると、黒田は7回先頭の山田に四球を与えたが、一死一塁からバレンティンをショートへの併殺打に打ちとった。黒田は、ここでお役御免。7回、93球を投げて4奪三振、3安打、1失点の内容だった。 6点差があったが、8回をヘーゲンズが抑え、その裏、菊池のタイムリー二塁打でダメ押しとなる1点を追加。9回は今村で逃げ切り、8-1でチームは32年ぶりの11連勝を飾った。黒田は日米通算200勝に王手。